割るって、面白い! 自分好みの一杯から生まれる、僕らの『お酒割って、話そう。』の噺
2026,9,18 更新
お酒の強さも、好きな味わいも人それぞれ。それなのに、なぜ私たちは同じテーブルを囲んでこんなにも楽しい時間を過ごせるのでしょうか。その理由のひとつは、自分好みに、自由に仕立てられる「割る文化」にあるのかもしれません。
お酒を濃いめで楽しむ人もいれば、お茶や炭酸で軽やかに飲む人もいる。そんな違いが当たり前に共存するのが、「割る文化」の面白さです。今回は酒量も嗜好も異なる三人が集まり、それぞれの一杯を片手に、「割る楽しさ」とそこから生まれる心地よいコミュニケーションについて、前後編で語り合います。その前編をお届けします。
酒量も嗜好も三者三様! 三人の飲酒スタイルとお酒の原点
つるた 私は、ひとりではあまり飲まないので、家でもお店でも、飲むのは週1回あるかなっていう感じです。
パリッコ 僕はほぼ毎日飲みますね。仕事として飲みに行くほか、ネタ探しで外食もするので、いまは飲酒全体でいうと家が7割、外が3割くらいです。つるたさんは、いつからお酒が好きになりました?
つるた 学生時代の飲み会が原点ですが、周囲のペースにはついていけず……。20代後半に友人が開いたスナックに行くようになって、お酒の楽しみ方に目覚めました。
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プレーンから個性派まで? 乾杯から広がるそれぞれの「定番」
つるた パリッコさんは、ほかにも定番の割り方があるんですよね?
パリッコ そうなんです。家で飲むときは、このプレーンチューハイにレモンエキスを入れることもよくありまして。あとはお茶系。特にごぼう茶、黒豆茶、無糖紅茶がスタメンですね。
中村 緑茶やウーロン茶じゃないんですね。
パリッコ それは家にストックしている茶葉に緑茶やウーロン茶がないからなんです。ごぼう茶や黒豆茶は、香ばしい味わいが好きで、朝とか日常的にも飲んでるんですよ。それを結局お酒で割っちゃってるんですけど(笑)。
中村 合理的ですね。しかもおいしそうです! ではあらためて……。
三人 カンパーイ!
パリッコ まあ、飲んできた杯数やお店の訪問数が多いから、自然とレパートリーが増えるんですよ。僕自身、仕事で飲んで新発見することも多々ありますし。他にも家では豆乳割りや、焼酎のシークヮーサー割りもたまに飲みますね。
つるた 豆乳割りって面白い! そのヒントになっているのも大衆酒場なんですか?
パリッコ そうなんです。豆乳割りも、意外に提供している酒場はちらほらありまして。シークヮーサー割りは、横浜の角打ちで発見してハマりました。
「薄め」も「濃いめ」も思いのまま。なぜ私たちは“割るお酒”を選ぶのか
パリッコ 仕事柄もあっていろいろ飲みますけど、プライベートでは割る酒がほとんどです。例外は、僕がほぼ毎日飲んでる「タカラ 焼酎ハイボール〈レモン〉」かな。まあ、これも甲類焼酎を割った缶チューハイですけどね。
つるた 私は昔からいまでも、割る派ですね。そのスタイルが、例のスナックで確立されました。
パリッコ 割り方やバリエーションを教えてもらったってことですか?
つるた そうですね。その店ではメニューにないチューハイを作ってもらったりしました。あとは、自分がお湯割り好きなんだなってことを知りました。焼酎はもちろん、ウイスキーもお湯で割りますし、お茶割りも温かくして飲みます。季節に関係なく、夏でもホットですね。
中村 つるたさんが割る派なのは、なにかきっかけがあったんですか?
つるた もともと、アルコール感の強いお酒があまり得意ではなかったというのが大きいですね。ビールのアルコール度数はそこまで高くないですけど、炭酸系はお腹が張りやすい印象もあって。だからビールはあまり飲んでこなかったですね。おつまみもしっかり楽しみたいので。
パリッコ 僕はつい濃いめにしたくなっちゃうので、あまり薄めにはしないですね(笑)。逆にカタめ(濃いめ)に作れるのも、割るお酒の魅力だと思います。
つるた すごい! パリッコさんはやっぱり、割るお酒ひとつをとっても、こだわりがあるんですね?
パリッコ こだわりというほどではないんですけど、お酒そのものが好きなんですよね。何を飲むかよりも、雰囲気や楽しさ、誰と飲むかを重視しています。だから、そこにお酒があれば十分なのかもしれません。
中村 私も近いかな。最近のマイブームは焼酎ソーダですけど、あえてお酒との付き合い方を表すならエンタメ派ですかね。毎日飲むわけではないし、外飲みが多いので、遊びのひとつというか。
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ハッカ油にザクロまで!? アドリブが効くオリジナルチューハイの魅力
パリッコ イチオシは、隠し味に食用のハッカ油をたらしたプレーンチューハイです。ハッカは1滴でも多いぐらいなんですけど、これは夏にオススメ。香りはもちろん、ひんやりするのでお風呂上がりにもぴったりですよ。よりシンプルに、ベースはさっきの「アドリブ」で作ってみました。
パリッコ ちなみに、中村さんはどれぐらいのアルコール度数が好みなんですか?
中村 25%のお酒1に対して、ソーダを5くらいの割合で割っています。これでだいたい4%ぐらいなんですけど、5%でもすぐ酔っちゃうから、自分にはこれくらいがちょうどいいなと思ってます。
つるた お酒に強くないということで、何か気を付けていることってありましたか?
つるた パリッコさんは早朝からお仕事の日も多いと思いますが、お酒との付き合い方で気を付けていることはありますか?
パリッコ 意識しているわけではないですけど、家族もいるので昔ほど無茶な飲み方はしなくなりました。眠くなる時間も早くなりましたし。あと、味の好みでいうと僕は7%に行き着きました。「タカラ 焼酎ハイボール〈レモン〉」が7%というのも大きいですね。ちなみに、うちは宝焼酎の4リットルのペットボトルを常備してまして、そこにディスペンサーポンプを付けてるんですよ。それを、1杯で3プッシュっていうのをマイルールとしています。これでだいたい7%になるんです。
中村 自分に合った濃さに調整できるから、お酒に強い人も弱い人も無理なく同じテーブルで楽しく飲める。割るお酒って、サイコーですね!
パリッコ直伝!「通」な割り方とは?
パリッコ そうですね。これが通かはわかりませんが、名水の土地の水割りは絶品ですね。たとえば関西でいえばやっぱり、京都の伏見や兵庫の灘。
つるた 私、九州の温泉水を愛飲してるんですけど、現地で割って飲んだらもっとおいしいんでしょうね。今度行く機会があったら試します!
パリッコ ぜひぜひ! 余談ですが、お湯割りが好きとおっしゃってましたけど、グラスに先に焼酎を入れてお湯を注ぐか、その順序を逆にするかで焼酎の場合は特に味わいが変わるので、ぜひ試してみてください。
つるた ありがとうございます。今日は本当に勉強になるな~!
取材・執筆/中山秀明 撮影/我妻慶一
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