【関西チューハイ事情】自席でチューハイを注げる。エンタメ要素も満載![焼肉ホルモンおときち]の噺
2023,10,20 更新
東京出身の酒場ライター・スズキナオさんとともにめぐる「関西のチューハイ事情」も今回で第5回。今回は堺まで足をのばして、卓上サーバーで飲み放題のレモンサワーが楽しめる[焼肉ホルモン おときち 堺駅南口店]へ。
前段 チューハイは強炭酸がカギ?
この「関西チューハイ事情」の取材を重ねるうち、チューハイの美味しさには、甲類焼酎の味わいはもちろん、炭酸の強さがかなり重要だと感じるようになってきました。
注ぎたての強炭酸チューハイを、できるだけ炭酸のパワーが強いうちに飲むのがベスト……と、そう考えていけば、テーブルの上にサーバーがあり、そこから自分で注げるスタイルが究極なのかもしれません。
今回、そんなわがままにこたえてくれるお店が大阪府堺市にあると聞き、「焼肉ホルモン おときち 堺駅南口店」をたずねてみることにしました。チューハイと焼肉との相性のよさも堪能できそうだし、なんとも胸が高鳴ります。
注ぎたての強炭酸チューハイを、できるだけ炭酸のパワーが強いうちに飲むのがベスト……と、そう考えていけば、テーブルの上にサーバーがあり、そこから自分で注げるスタイルが究極なのかもしれません。
今回、そんなわがままにこたえてくれるお店が大阪府堺市にあると聞き、「焼肉ホルモン おときち 堺駅南口店」をたずねてみることにしました。チューハイと焼肉との相性のよさも堪能できそうだし、なんとも胸が高鳴ります。
南海堺駅からすぐ[焼肉ホルモン おときち 堺駅南口店]へ。
南海電鉄の堺駅南口を降りて徒歩1分ほどで「焼肉ホルモン おときち 堺駅南口店」に到着しました。
こちらは、堺市内の牛肉卸問屋を原点にもつ[OTOKICHI]グループの業態の一つで、「和の焼肉」をテーマに、2021年2月にオープンしたばかりの店舗です。
「タンとハラミ」の大きな文字が躍るインパクト十分な暖簾をくぐって入ってみると、清潔感のある店内には2名・4名・6名用のテーブル席のほかにカウンター席も用意されていて、1人でも気楽に焼肉を味わうことができるようです。
全卓に強炭酸サーバー完備。宝焼酎「レモンサワー用焼酎」35°でつくるチューハイが飲み放題。
事前に聞いてはいたものの、各席に強炭酸サーバーが設置されている様子には驚かされます。この店内に全部で12ものチューハイサーバーがあるそうで、レストラン事業部の道上量之(かずゆき)さんによると、できるだけ費用を抑えつつこれだけの数を集めるのには、かなりのご苦労があったとのこと。
通常であればお店に一台あれば済むものをこれだけ集めたのは、社長である河村恭典(やすのり)さんが、焼肉とレモンサワーとの相性に強いこだわりを持っていたからこそなんだそうです。
そして、この店の魅力の一つが、レモンサワーが60分660円(税込)で飲み放題という破格のプランです。
道上さんにサーバーの使用法について簡単にレクチャーを受け、焼酎と炭酸水を最適なバランスで調合したお店こだわりのレモンサワーを、自分で注いでみました。早速注ぎたてを飲んでみると、まず感じるのはやはり炭酸の強さです。これほどパワフルな炭酸感にはなかなか出会えない気がします。
焼酎には、レモンとの相性を高めるべく調合された“宝焼酎「レモンサワー用焼酎」35°”が使用されていて、すっきりしつつもグッと飲みごたえを感じる、絶妙なバランスに仕上がっています。「こんなに美味しいレモンサワーを自分で注げるなんて……」と自分を褒めてやりたくなるような味わいです。店員さんにお願いせずともおかわりができてしまうのが嬉しいところ。
店内で生の黒毛和牛をカット! 特撰タンとハラミステーキに舌鼓。
さて、のれんに「タンとハラミ」の文字があった通り、この店の一番のおすすめは、新鮮なタンとハラミだそうです。タンについては、一度も冷凍してない「生タン」のみを使用しているのだとか。多くの焼肉店では冷凍状態で入荷するというタンを新鮮な状態で仕入れられるのも、牛肉卸問屋を母体に持つお店だからこその強みなのです。
見事なサシの入ったタン元のお肉を厳選した「特撰タン」には、お店特製の塩がかかっているそうで、道上さんいわく、「お肉の旨味がしっかり引き出されるように調整してあります」とのこと。焼き過ぎないように注意しながら食べてみると、今まで食べてきたタンとは違う、モチモチとした食感で感動しました。レモンサワーとの相性も文句なしです。
いくつかあるハラミ系メニューの中で特に人気だという「塊(かたまり)ハラミステーキ」は、分厚いハラミを10分ほどかけてじっくりと焼いて食べるというもの。あえて塊の状態で焼くことにより、肉の旨味を閉じ込めることができるんだとか。お肉の様子を見ながらじっくり火を入れていく行程もまた、レモンサワーのいいつまみになります。
焼き上がった塊肉をハサミで一口サイズに切り分けて食べてみると、柔らかなお肉から濃厚な旨味が広がってきて絶品でした。レモンサワーで脂をすーっと流し、また一口……これは、やめられません。
カチワリ? フリージング? 自分好みにアレンジ。
飲み放題のレモンサワーには、アレンジメニューもあるそうです。道上さんのおすすめだという、「カチワリキウイ」と「カチワリマンゴー&パイン」、そして期間限定メニューの「カチワリ巨峰」を飲ませてもらうことにしました。
この「カチワリ」シリーズを注文すると、フリージングされたフルーツと、氷替わりに森永製菓の「ICEBOX」が入ったグラスが運ばれてきます。あとは、そこに卓上のサーバーからチューハイを注ぎ入れれば完成、というわけです。
一度飲み終えたグラスに、後からチューハイを足し入れてもいいし、スプーンで果肉を潰しながら味わうと、フルーツの香りがさらに引き出されて美味しいです。一つのサーバーを使いながら、自分の好みのアレンジを試せるのもまた楽しいですね。
ちなみに、今回はレモンサワーの飲み放題プランを利用しましたが、カットレモンとレモン果汁なしの「プレーンサワー飲み放題」プランも用意されています。こちらはなんと60分飲み放題で550円(税込)というお手頃さです。
新鮮な和牛ホルモンはレモンサワーのベストパートナー!?
これもまた人気メニューの一つだという「ホルモン盛り」をいただいてみることにしました。厳選した新鮮な部位をその日のバランスで盛り合わせてくれるというもので、道上さんいわく「うちのホルモンは、レモンサワーとの相性がめちゃくちゃいいんです」とのことでした。そう聞けば注文しないわけにはいきません。
取材時はスジ、アカセン、小腸をはじめとした7種類が盛り合わせになっていました。特製のタレと絡めて青ネギを乗せ、すりごまを振りかけて提供してくれます。
焼いて食べてみると、どの部位も臭みのない透明感のある味わいで、それでいて、噛めば噛むほどに旨味が広がります。適度な甘みを感じるタレの味わいも絶妙です。なるほど、レモンサワーのすっきりした後味と炭酸の爽快感が、濃厚なホルモンの旨味に合いますね。
美味しいお肉を食べつつ、卓上に設置されたサーバーから好きなタイミングでレモンサワーを注いで飲むことができる……そんな夢のようなアトラクションを体験した、エンタメ感あふれる楽しい時間でした!
<取材協力>
焼⾁ホルモン おときち 堺駅南⼝店
堺市堺区栄橋町1-6-5
072-223-0029
営業時間 17:00〜23:00(ラストオーダー22:00)
定休日 火曜日
(取材日:2023年9月3日)
▽記事に登場したお酒の紹介はこちら
・宝焼酎「レモンサワー用焼酎」35°
▼「関西チューハイ事情」バックナンバーはこちら
【第1回】大阪チューハイ文化のパイオニア、ヨネヤ「純ハイ」の噺
【第2回】東京スタイルで関西に上陸!「立呑み晩杯屋」の噺
【第3回】串かつを大阪名物に押し上げた[串かつ だるま]と、「だるまハイボール純」の噺
【第4回】京都ならでは!?[お好み焼 吉野]で味わう「赤」の噺
堺市堺区栄橋町1-6-5
072-223-0029
営業時間 17:00〜23:00(ラストオーダー22:00)
定休日 火曜日
(取材日:2023年9月3日)
▽記事に登場したお酒の紹介はこちら
・宝焼酎「レモンサワー用焼酎」35°
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