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奇をてらわないから一番うまい!?本格チューハイの噺

奇をてらわないから一番うまい!?本格チューハイの噺

2019,5,17 更新

そろそろ夏の気配が近づいてくる季節。

ちょっと汗をかいた時や仕事終わりのリフレッシュに、キュッと爽やかなチューハイ&サワーを美味しい料理と一緒に流し込むのは何よりの贅沢です。

もともとは焼酎を炭酸で割った簡単で爽やかな飲み物として始まったチューハイ&サワー。
その源流の味を受け継ぎつつも、新しい美味しさに挑戦し続ける店が、大阪のビジネス街にありました。その名は「梅田チューハイ35」。

王道からちょっとした変わり種まで揃うこの店へ、初夏の暑さを忘れさせてくれるチューハイの魅力を探りに訪れました。

大阪ビジネス街のオアシス、サワー専門店

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大阪駅を目の前に見るビジネス街、堂島。
その一角にあるのが今回訪れた「サワー専門店 梅田チューハイ35」。店名にある35の由来は、チューハイに宝焼酎の「純35%」を使っているからなのだそう。その由来どおり、店内に入ると一面に飾られた純35%がお客を迎えてくれます。
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「“乾杯はビールで”っていう、常識を覆したくて」と語るのは、この店で店長を務める小倉昌之(おぐら・まさゆき)さん。梅田チューハイ35の想いを語ってくれました。


「ビールは美味しいですけど、お店によっては銘柄を選べませんし、毎回ビールというのも味気ない感じがするんです。反面チューハイは、割材や香りや味のつけ方によって、様々に性格が変わります。しかも、シュワっとした炭酸は、乾いた喉にぴったりの刺激。近年、アルコール市場ではRTD(Ready to drink:缶を開けるだけで飲めるアルコール飲料)が伸びていますし、これからもっと多くの人がチューハイを楽しんでくれるんじゃないか、と思ってこの店を立ち上げたんです」と話します。

「純35%」のチューハイの魅力って?

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サワー専門店 梅田チューハイ35のチューハイで使われているのは、徹底して甲類焼酎である宝焼酎「純35%」。その理由について伺うと小倉さんはこう答えてくれました。


「このお酒のいいところは、何より香りや味がプレーンなところ。いろんな割材を邪魔しないだけでなく、その特徴をさらに膨らませてくれるんです。だから、どんな素材とも相性がいい。さらに言えば、料理の味も邪魔しません。料理と合わせるのも、お酒だけを楽しむ時にも常に場を演出してくれるお酒、それが『純35%』。

さらに言えば、チューハイは強炭酸の喉にガツンとくる刺激が大切。そのために、できる限り炭酸を薄めたくありません。『純35%』はアルコール度が35%と高めですから、炭酸を薄めずに心地のいい濃度と炭酸の刺激の両立ができるんです!


さぁ、うんちくはこの辺にして、いっぱい飲んでみませんか?」
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お店のスタッフの方が用意してくれたのは色とりどりのチューハイ。


「チューハイの元祖とも言えるのが左から四番目の“THE酎ハイ”、焼酎を炭酸で割っただけなんですが、このクリアな味わいは料理との相性抜群です。辛口好きの人は“これしか飲まないなんて”言うこともありますよ。

それから関東で人気を博しているお茶割り。ウチでは“知覧紅茶”(左から六番目)と“玉露入り緑茶”(同二番目)をお出ししています。これもあっさりとして食中酒にはぴったりなんです。さらに左から五番目にはこの店のオリジナル“梅田チューハイ”。梅干し3つとシソの香りは、これからの暑い季節のリフレッシュに最適です。左端は“バジルトマト酎ハイ”。ちょっとした変わり種で、ウチでは“飲むピザ”と言われています。それから、左から三番目の“レモン×ライム酎ハイ”。チューハイの定番ですが、和歌山の観音山フルーツガーデンという実直な生産者さんが作る本当に美味しい柑橘類を使っています。果実の見栄えを良くするワックスも使用していないので、皮をそのままかじっても美味しくて安全なんです」
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チューハイの炭酸とすっきりした味わいに合わせるのに最適なのは、揚げ物。
梅田チューハイ35にも数多くの揚げ物メニューが揃っています。中でも人気なのは唐揚げと、おでんの大根を竜田揚げにした“いくら大根”。
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揚げ物と聞くと、気になるのはカロリー。ですがご安心を。梅田チューハイ35では揚げ物をカロリーオフでカラッと揚げる、最新のフライヤー「Dr.Fry」を導入しているのです。
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カラッと香ばしく揚がった衣を噛むと、口の中に広がるのは、ちょっと濃い目についた大根や鶏肉の味わいと、こってりとした油の香り。
そこにチューハイをあおると、一瞬香りが引き立って爽やかな刺激とともに喉の奥に流れていきます。喉を炭酸が過ぎれば、舌の上には油の香りは一切残らず爽快そのもの。

「脂の多いものや味の主張が強いものとチューハイは好相性です。揚げ物以外にも、私の地元・九州の料理であるもつ煮やゴマかんぱちなど、チューハイと味わうと一層美味しくなる料理を取り揃えているので、ぜひ休日や仕事帰りにいらしてくださいね」と小倉さん。

これからはチューハイで乾杯を!

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多彩なチューハイや料理のメニューを取り揃える梅田チューハイ35ですが、そのメニュー作りの想いは非常にシンプル。
「私たちは、奇をてらうことはしないんです。今人気があっても。3年後、5年後に人気がなくなってしまうようなものは作りたくない。自分たちが飲んで本当に美味しくて、ずっと定番として残っていく。そんなメニュー作りが私たちの理想です。“THE酎ハイ”という、原点的なメニューを置いているのもそれが定番で何よりも美味しいから。まだまだ若い店ですが、常連さんも、たまにふらっと来るお客さんにも、“いつ来ても、安心してうまいアレが楽しめる”と言ってもらいたいですね」と小倉さんは語ります。
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2018年にオープンした梅田チューハイ35ですが、現在は堂島周辺のビジネスマンだけでなく、欧米をはじめとした海外からのお客さんにも人気を博しているのだそう。特に、チューハイ文化のない欧米からの観光客には、新鮮な驚きを感じて、何度も足を運ぶ人がいるのだとか。

気温がぐっと上がって、チューハイの美味しさもさらに高まるこれからの季節。
まずは堂島の梅田チューハイ35で、乾いた喉を潤しませんか?
「一杯目、乾杯はチューハイで」これが、今年の合言葉ですよ。
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(取材協力)
サワー専門店 梅田チューハイ35
営業時間:17:30~24:00(LO 23:30)
定休日:なし
住所:大阪府大阪市北区堂島2-1-36
※取材データは2019年4月時点



他にもチューハイとサワーを楽しめるこんなお店の噺もどうぞ

レモンサワーをレモン料理で楽しめるお店(京都桝屋町)
https://sakabanashi.takarashuzo.co.jp/cat3/CUkrD

バリエーション豊かなレモンサワーを楽しめるお店(大阪北新地)
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