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【大阪・台風飯店】蒸し暑い季節を吹き飛ばす“創作多国籍料理”とお酒を楽しむ噺

【大阪・台風飯店】蒸し暑い季節を吹き飛ばす“創作多国籍料理”とお酒を楽しむ噺

2022,7,15 更新

そろそろ夏も本番。うだるような蒸し暑い日が続くようになると、さっぱりとしたものやスパイシーなものなど、暑気を払うような食べ物や飲み物がほしくなってきます。こうした暑い季節にぴったりなものといえば、タイやベトナム、台湾などの熱帯・亜熱帯の国の料理。とはいえ、まだ海外には気軽に旅行をするというわけにはいきません。そこで、今回の酒噺では、暑い時期のエスニックへの渇望を満たすお店をご紹介します。
大阪市の中心に程近い、谷町六丁目の「台風飯店」へモデルの伊藤綾美さんと共に伺いました。

タイ風?台湾風?国籍問わずのエスニック酒場

大阪メトロ谷町六丁目駅の出口からすぐ。
パステルカラーで、行灯サインが輝く店構えの「台風飯店」。店内はモルタルを打ちっぱなしにした床とタイル張りの壁、そこに簡素なテーブルに椅子を設えた、まさに南国のナイトマーケットのような空間です。

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ここで気になるのが「台風飯店」というネーミング、音で聞くだけでは「タイ風」、字面から見ると「台湾風」といった想像ができますが、一体どのような意味なのでしょう。
考えていると、店舗のスタッフである門脇さんと山﨑さんが、その由来を教えてくれました。
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「台風飯店は特定の国の料理というわけではなく、台風の通り道にある国々の料理を出すお店という意味なんです。タイや台湾、それから沖縄など、国籍を問わずご用意しています」。

白い壁のタイルには短冊メニューが50種類近く、びっしりと貼られています。その中には、なるほど、「ソムタム(タイ料理:青パパイヤを使用したサラダ)」、「鶏排:チーパイ(台湾料理:台湾風フライドチキン)」、「スーチカー(沖縄料理:豚肉の塩漬け)」などの文字が踊ります。しかもどれもが、非常にリーズナブル。
ここでなら、いろいろな国の料理をいっぺんに、手軽に楽しむことができそうです。

サラリーマンの心もしっかりキャッチするオリジナリティあふれる料理

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「でも、いろいろな国の料理を出すだけでは面白くありませんからね」と門脇さん。
「台風飯店の料理は、あくまで台風の通り道となる各国の料理をベースにしたオリジナルなんです。それぞれの国の良いところは取り入れ、時には違う国の調理法や味覚を融合させています。

さらにちょっとした遊び心も大切。例えば、元々は顔の大きさほどもあるチーパイは、鋏を添えて出して、テーブルでチョキチョキと切ってシェアしてもらう楽しさを、スーチカーであれば、野菜に自分好みの量の豚肉と薬味を巻いて食べるアレンジの面白さをといったような、この店ならではのプラスアルファの提案をしているんです」。


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伊藤さん「こういうお店って、女性はすごく好きです。写真映えなどもしますし、みんなでワイワイしながら食べるのも楽しいですね」。

門脇さん「女性の方にも人気なんですが、実は男性サラリーマンのお客さん、しかも一人でふらりときて1〜2品をお酒と一緒に楽しんで帰られる方も非常に多いんです。うちの料理は量もたっぷりなので男性でも満足いただけますし、ちょっと味を濃いめに、スパイシーにしていますからお酒との相性も抜群!それに、麺類やご飯物もあって、お酒からシメまでうちだけで揃いますからね」。


南国同士のフュージョン、沖縄とタイの融合したスーチカー

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門脇さんのお話を聞くと思わずごくりと喉が鳴ります。
伊藤さんのチョイスでいくつかのお料理を頼んで実際に味わってみることに。
一品目に注文したのは、沖縄料理「スーチカーの野菜巻き」、一緒に楽しむお酒は宝焼酎のバイス割(※)です。

※シソとリンゴ果汁を原材料にした割材

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伊藤さん「ちょっとピリッとしたソースが、蒸豚の脂によく合います。それに野菜で巻くことでさっぱりといただけますね。それから、このバイスサワー最高です。甘酸っぱくて、喉越しも良くて、この暑さでかいていた汗がさっと引いていきますよ!」

門脇さん「ピリ辛のソースは、トムヤムクンをベースにしたもの。タイと沖縄の良いところを合わせたアレンジですね。それからバイスサワーですが、実はこれうちの自慢のメニューなんです。宝焼酎を凍らせて、そこに割材を入れているので、溶けても薄まらず最後まで美味しさが変わらないんです。ただ、その分ちょっとアルコールが強いので、うちでは一人3杯まで、とお願いしています(笑)」

肉汁たっぷりニラ饅頭と、濃さ自在のレモンサワーのタッグに感激

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さっぱりとしたスーチカーとバイスサワーで、ひと心地ついた後はちょっとボリューミーな料理をチョイス。登場したのは蒸し器に入った、ニラ饅頭とレモンサワー。

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伊藤さん「ジューシーでモッチモチ。ボリュームも満点です。それに、このレモンサワーは、宝焼酎に、レモン味のソーダ水を注ぐんですね!自分で濃さが変えられて、焼酎だけのおかわりもできて自分の好みの濃さを調整できて楽しめるんですね!」

門脇さん「ニラ饅頭のもちもち感の秘訣はライスペーパー。肉汁をしっかり吸ってくれるので、皮までジューシーです。焼酎を自分で割るレモンサワーのサービスは、関東に多いものですが、自分好みに濃さを変えられるので、お酒好きの方からは非常に好評です」。

ハサミで切り分ける、ビッグサイズの台湾風フライドチキン

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続いてはお店のおすすめでもある「チョキチョキチーパイ」をオーダー。
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伊藤さん「確かに大きい!これはかぶりつくのは難しいですね。ハサミがあると、一口サイズに切れますし、友達ともシェアしやすいです。味わいもカリカリ・サクサク、特に上にかけられたスパイスが良いアクセントになっていますね」。

門脇さん「食べる時に取り分けたり切り分けたりする一手間って、意外と楽しいものですよね。そこから会話が生まれたりもしますから。台湾では、チーパイは丸ごとかぶりつくそうですが、ここは居酒屋風ということで切り分けてもらうようにしています。上にかけられたスパイスは、八角などを合わせたオリジナル。台湾の屋台で食べているような本格的な香りを目指しました」。

シメにぴったり!サワーと楽しむ濃厚ピリ辛坦々麺。

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台風飯店の料理はその価格に見合わぬボリューミーさ。食べて飲んで大満足なのですが、シメにちょっとお腹に溜まるものをいただきたいところ。
「そんな時にぴったりなのがこれです」と門脇さんがおすすめしてくれたのが坦々麺。

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伊藤さん「ピリッと辛いんですが、食べやすいですね。それにひき肉がちょっと濃い味で存在感があって、これだけでもお酒が飲めちゃいそう。胡麻のスープが濃厚でコッテリしてるので、サワーがより一層、すっきりさっぱりと感じられます」。

門脇さん「そうですね。うちでは本場の味というよりは、日本人の舌に合わせて、お酒と一緒に楽しめるものとしてアレンジしています。台風飯店の料理はお酒ありきですから、麺をつまみにお酒を楽しむ方も多いんですよ」。

ふらりと訪れたくなる異国情緒あふれる街角の店

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香辛料の豊かな香りと、男性でも満足できるボリュームで人気の台風飯店。最近では、料理や店内のビジュアルも相まって、SNSでも人気上昇中とのこと。
これから始まる暑い季節。暑気を払い、元気をつけるのにぴったりな、刺激的な「台風飯店」で、楽しく美味しいお酒の時間を過ごしてみませんか?

【取材協力】
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台風飯店
住所:大阪府大阪市中央区谷町6丁目2−25 伊藤谷町ビル 1F
営業時間:11:30~14:30、17:00~2:00(L.O.1:30)、日曜のみ11:30~24:00(L.O.23:30)
定休日:無休
Webサイト:台風飯店 / 株式会社 FAMILY EXOTIC RESTAURANT


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