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日本文化に根付いたお酒の噺

日本文化に根付いたお酒の噺

2018,4,20 更新

 普段何気なく飲んでいるお酒。その歴史は古く、昔はとても尊いものだととらえられていました。今回はお酒と日本文化の密接な関係についてお話します。

あなたにとってお酒とは?

「お酒」というとどのようなイメージをお持ちでしょうか。

食事を楽しむためのもの?人とのコミュニケーションを円滑にするもの?現代ではいろいろな答えがあると思います。

それは、お酒が昔に比べるとより日常的なものとなり、成人を迎えると誰でも手軽に楽しめるものとして親しまれているからです。では、昔のお酒の位置づけはどのようなものだったのでしょうか?
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伝統行事とお酒

お酒は古くから神と人とを結びつけるものであり、人々が一体感を得るためのもので、日本の伝統行事とは深く関わりがあります。

そもそも日本では古代より稲作農耕生活を主としてきました。
人々は豊作を祈り、神に災いから生活を守ってもらうために、四季に合わせて神前にお酒をお供えしました。

お米という主食でつくるお酒は大変貴重で、人々の飲酒の機会は特別なハレの日に限られていたそうです。
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人生儀礼とお酒

3月の桃の節句には白酒。婚礼の儀式で行われる三三九度など、人生の節目に挙げられる儀礼にも、お酒は特別なものとして登場します。

門出の祝い、災厄を払う以外に、周囲の人々との関係を深く結びつけるためなどの意味がありました。

婚礼とお酒

婚礼の儀式で行われる三三九度。三つの杯はそれぞれ「先祖への感謝」、「二人の誓い」、「子孫繁栄の願い」が込められていると言われています。

また、昔の披露宴では祝い酒を振る舞うため、嫁入り道具には角樽に入れたお酒が入っていたそうです。
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桃の節句と白酒

ひな祭りで白酒を飲む風習は奈良時代の貴族の文化にまでさかのぼると言われています。

上層階級の子女が貴族や武士を招待し、ひな壇の前で白酒をふるまい、一家団らん、親戚結束、友人親睦の意味も含めた儀式を行っていました。白酒は甘みがありアルコール分が低く、女性にも飲みやすいお酒だったこと、桃の花の桃色に対して白酒を用い、紅白でおめでたいとする風習などから白酒が用いられていたそうです。
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元服と契の盃

かつて、男子が成人になったことを社会的に承認し祝う儀式「元服」にもお酒が重要な役割を果たしていました。

元服式では両親と元服を迎えた男子の間で親子契の盃が交わされます。そして正しいお酒の飲み方を通じて、礼儀作法や精神の教養も教えたとされています。
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まとめ

普段楽しく飲んでいるお酒は、昔はもっと貴重で敷居の高いものとされていました。

しかし思い返してみると、お祝い事での鏡開きや神社へお酒をお供えする文化など、普段はあまり意識していないだけで、根強く行事・神事との関わりは残っています。

お酒の席でのマナーなど日常的なお酒文化ももちろんですが、ハレの日のお酒文化も大切なものとして変わらず後世へ継承していきたいですね。
   

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