最高の「アウトドア飲み」が楽しめる「4つの達人ワザ」の噺
2018,8,10 更新
これからの季節、アウトドアに出かける人も多いはず。炭酸の効いた缶チューハイやレモンサワーをはじめ、キャンプやバーベキューで飲むお酒は格別ですよね。とはいえ、設備が整った室内と違い、アウトドアでおいしくお酒を飲むには、いくつかのコツがあるのをご存じでしょうか? 今回は、アウトドアの達人である菅井志門(すがい・しもん)さんにお願いし、賢い冷やし方からおいしく楽しむための食器、カンタンおつまみまで、目からウロコの4つのワザを教えてもらいます!
【教えてくれたのはこの人!】
野遊び好きな父親の影響でアウトドアにハマり、若いころから自転車・バイク旅行・登山などに没頭。いまでも年30泊はキャンプをして過ごす。
達人ワザその1:凍らせた水のペットボトルや冷凍枝豆を保冷剤代わりに使おう!
「普段クーラーボックスに入れるのは、少しの保冷剤と凍らせたペットボトル。水は入れません。2泊3日のキャンプの場合は、40Lサイズのクーラーボックスで飲み物を冷やすのですが、2Lのペットボトルの水2本を凍らせたものと、保冷剤1個で滞在中の飲み物は十分冷たいまま楽しめます」(菅井さん)
氷と塩で急冷する方法の場合、確かに短時間でキンキンに冷えるのですが、大量の塩が必要になるため荷物が増えてしまいます。その点、水を凍らせたペットボトルなら、溶けたあとの水はお酒を飲むときのチェイサーや料理に活用できるので、まったく無駄にならないんです。
さらに、菅井さんが保冷剤として活用しているのが「冷凍枝豆」。これなら飲み物を冷やすだけでなく、お酒のおつまみにもなるので一石二鳥ですね。荷物を減らしつつも効率よく冷やす方法を考えることも、キャンプの醍醐味といえるかもしれません。
達人ワザその2:保冷剤の配置を工夫し、地熱が伝わらないようにしよう!
また、冷やしたいものの上に保冷剤を載せる人がいますが、これはNG!
フタの開閉で外気に接するので、保冷剤が溶けやすくなります。できるだけ保冷剤は缶の間に仕込むようにしましょう。
また、保冷剤を新聞紙で包んでおくと、長持ちするのでおすすめ。飲み物を覆うように上から断熱シートを載せるのも、冷たさをキープするひとつの手です。
もうひとつ、少しでも地熱が伝わらないよう、クーラーボックスを直接地面に置かないこともポイント。
菅井さんはニトリの「折りたたみ式 キッチンラックNT 積み重ね棚」(サイズM:実勢価格514円、サイズL:実勢価格616円)を持参し、その上にクーラーボックスを載せて地面から浮かせておくのだとか。
達人ワザその3:壊れにくく、リーズナブルでも絵になる食器を揃えよう!
「使い捨てのお皿やコップは便利ではありますが、見た目がイマイチ。少しでも見映えのいいものを使うことも、お酒や料理をおいしく楽しむコツです。私はニトリの木皿やダイソーのステンレストレーなど、リーズナブルで使い回せるものを愛用しています。これなら軽量で割れないので、自宅に手軽に持ち帰れますから。あとは、男心をくすぐるナイフも外せないアイテムですね。食材を切ったり、取り分けたりするときに絵になります」(菅井さん)
実は菅井さん、テントはしっかりしたものを使うというこだわりがあるのですが、食器やカトラリー(ナイフ、フォーク、スプーンなど)についてはコスパの良さをもっとも重視しています。「お金をかける道具」と「お金をかけない道具」でメリハリをつけるよう心がけているのだとか。
ちなみに、カトラリー類は無印良品の「ポリプロピレン頑丈収納ボックス」(小:実勢価格1290円)に入れるのがおすすめ。シンプルな見た目に加え、イスとしても使えるのもポイントです。
その点を踏まえて菅井さんが愛用しているのは、コールマンのアウトドア用のグラス2種とクイジーヌ・ハビッツの純銅製タンブラー、スノーピークのチタンシングルマグ。コールマンのグラスは壊れにくく見た目がいい点、純銅製タンブラーは割れることがなく、飲み口が冷たくなる点、チタン製のマグは軽量で保温性が高い点がお気に入りだそうです。
達人ワザその4:携帯に便利&無駄にならない缶詰おつまみを覚えよう!
「サバ味噌缶の千切りキャベツ和え」は市販の千切りキャベツにサバ缶の中身を載せるだけ。「バターコーン」は、コーンの水煮缶の中の汁を捨てずに、バターと塩コショウをかけてバーベキューの網に載せるだけで完成します。
いずれも居酒屋メニュー的な趣きがあり、これが缶チューハイによく合う! あっという間に完成するので、キャンプに到着して一刻も早く飲みたいときにぴったりなメニューです。
キャンプで飲むお酒は、家で飲むのとはまた違った格別のおいしさがあるもの。さらに今回の達人ワザを使えば、よりおいしく楽しむことができますね。
みなさんも、今年は最高の「アウトドア飲み」を体験してみませんか?