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大人の社交場「スナック」での心得の噺

大人の社交場「スナック」での心得の噺

スナック。 それはオーセンティックなバーと並んで、お酒好きな大人を引き寄せ続ける場所。 キープしたボトルを前に、ママや常連客との会話に花を咲かせれば「ああ、酒飲みとしていっぱしになったな」と感じることのできる素敵な時間が始まります。 ただ、これまで足を運んだことがないという人にとっては、なかなか敷居の高い場所と感じることも事実。 そもそも遊び方がわからないという人や、特に女性であれば「なんだかちょっと怖いな」と感じてしまうこともあるかもしれません。 しかし、ご安心を。 最近ではスナックを楽しむ20〜30代の男性が増えてきているだけでなく、夜な夜な一人で出かける“スナック女子”も増えてきているんだとか。 そこで、今回は初めての人に向けたスナックのたしなみ方の話。

いざ、スナックへ

京都の歓楽街のひとつ、木屋町。

多くの飲食店がひしめき、夜ともなれば高瀬川を挟むようにネオンがきらめくこの街の一角にあるのがスナック「Mes Amis(メザミ)」。

ドアを開けると、ランプから漏れる抑え気味の明かりとセンスある雑貨が並ぶ、お洒落な空間が広がります。

座席はカウンターとボックス席を合わせて10席ほど。

このお店のママを勤めるのは、北村祐子さん。
お酒好きが高じて「飲み代がかさむくらいなら、自分でお店を開いてしまえ」と思い切ってスナックを開店したそう。

なかなか豪快なエピソードと持っていますが、お店での接客は優しく、丁寧。

会話もさることながら、お酒のチョイスやお客さんのリクエストに応えて揃えた多彩な割り材などにも細やかな気配りが見られます。

今回この店を訪れたのは取材陣と2人の女性。

お酒好きの”まみさん“(写真右)と、お父さんに連れられてスナックに通うことの多いという”おしずさん“(写真左)。

今日は、このお2人にお酒を楽しんでもらいながら、ママにスナックのたしなみ方を指南してもらいます。

ずばり、スナックに行くには?

まみ:スナック自体は何度か行ったことがあるんですが、スナックって具体的にどんなお店のことをいうんですか?

ママ:なかなか“これ”と決めるのは難しいけど、キャバレーなどとは違って女の子がお客さんにつかないというのが特徴かな。
カウンター越しにお店のスタッフと話したり、お客さん同士で話しながらお酒を楽しむのがスナック。
スナックというと、カラオケを想像する人が多いけど、うちはカラオケはなし。
スナックといっても、ママの好みでいろいろなスタイルがあるから、お店を見て自分にあったものを見つけると良いかもしれないですね。

おしず:知らないスナックに初めて行くのはちょっと勇気がいるんです。
スナックって雑居ビルのなかにあることも多いし、お店のなかも見えないですよね。
初めての方って、どうやってお店を訪れるんですか?

ママ:スナックの場合はほとんど常連さんの紹介ですかね。
ビジネスマンだったら上司に連れられてくることが多いし、会社の付き合いで来た女性が友達を連れてくるなんてこともあるかな。
だから、初めてのスナックに行く場合は、まずスナック好きの知り合いを見つけることが近道。
たまに、ふらっと来てくれる“一見さん”もいるから、思い切って飛び込んでみるのも良いかもしれませんね。
そういうお客さんは、私もよく覚えていますしね。

スナックでのお作法

おしず:スナックにいったら、ママとかお客さんとどんな話をしたらよいですか?

ママ:どんな話でも。ただし、無理やりほかのお客さんに話しかけるのはダメ。
男性であれば、仕事の話なんかも多いし。
ちょっと疲れて「愚痴を聞いてほしい」なんて人もいるし、なかにはボードゲームを抱えて「一緒にやろう!」なんていう変わった人もいましたね。

女性であれば恋愛相談は定番。
やっぱりお酒の席だから、素直になって話すと楽しいですよね。
うちでは、お客さん同士の恋愛相談が発展して結婚したってこともあるし。
でも、お酒と会話で人の縁が結ばれるのって素敵だけど、出会いだけを求めてくるのは良くないかな。
あくまでスマートなコミュニケーションを楽しんで。

まみ:初めてのスナックでは、どんなお酒を飲んだらいいんですか?

ママ:もちろん飲みたいお酒を。飲み放題のお店であれば、メニューのなかから選べばいいですよ。ボトルキープ制であれば、ボトルを選んで、アイスやミネラルウォーターのついたセットと一緒に楽しめますね。うちではボトルキープもあるけど、単品での注文ももちろんOK。初めて行く場合は、ボトルキープ制だけのお店より、好きなお酒が楽しめるほうがオススメ。

おしず:スナックでやってはいけないことって?

ママ:まずひとつは“泥酔”。
まわりのお客さんに迷惑がかかるだけでなく、体のことも心配だから。
ふたつ目は、ほかのお客さんに“しつこく絡むこと。”
これもお店の雰囲気を壊してしまうから、できればやめてほしいかな。
飲んでも崩れず、さっと立ち去る人がカッコイイ酒飲み。
空気を読んでというのではないけれど、気持ちのいい立ち位置でお酒が飲める人は大歓迎。

おしず&まみ:わかる!!

ママ:あとは私にお酒をおごってくれる人はカッコイイ。話しているとどうしても飲みたくなるからね(笑)

大人の社交場へ出かけてみよう

チャーミングなママとの話はあっという間に過ぎて、そろそろ帰りの時間。
楽しく飲んで話ができたのも、ママの人柄のおかげです。
今回訪れた「Mes Amis」だけでなく、多種多彩なスタイルや楽しみ方があるスナック。
みなさんも、今晩はスナックへ出かけてみませんか?

スナックのドアの向こうに広がるお酒と会話の楽しい時間を求めて。
まずは上司や友達や家族に「行きつけのスナックある?」と聞いてみることから、
あるいは、気になっていたあの店のドアを思い切って一人で開けてみませんか?

<取材協力>

Mes Amis(メザミ)
所在地:京都市中京区山崎町236-6シャイン会館2F
営業時間:20:00~26:00※日曜日定休日
※取材データは2018年7月時のものです

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