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お酒好きにこそハマる“ラ飲み”“う飲み”の噺
2018,7,20 更新
お酒の〆といえば、ラーメンやうどんが定番ですね。
飲んだ体に染み込む、鶏がらやカツオの出汁(だし)のうまみ。
飲み会の帰りにうどんやラーメンと書かれたのれんや提灯を見ると、そのうまみを求め、ついふらっと立ち寄りたくなるものです。
しかし近年、ラーメンとともにお酒を楽しむ”ラ飲み“や、うどんとともにお酒を楽しむ”う飲み“の愛好家が増えているそうな。
はたして、ラーメン屋やうどん屋で飲むお酒はおいしいのか?
今回は、お酒の楽しみ方の新たなスタイルとして市民権を得はじめている”ラ飲み“”う飲み“の話。
京都のビジネス街・烏丸にある一風変わったうどん屋「英多朗」に、その理由を聞きに取材へ行ってきました。
うどん屋なのに、ラーメンも人気メニュー?
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本場讃岐で修行を重ねた店主が作るうどんとともに、この店で人気を博すのはなんとラーメン。しかも、ただのラーメンではなく、ゆずやレモンなどの酸味を生かした、個性的なメニューが人気なのです。
そう聞くと、突飛なメニューで勝負しているような印象を受けますが、忙しいランチタイムだけにとどまらず、夜も多くのビジネスマンが通い、麺や酒肴とともにお酒を楽しむ様子を見れば、この店がどれほど多くの人々の舌と心を楽しませているかがわかります。
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店主の室野英樹(むろのひでき)さんは、フランス料理店の開店を目指して資金調達のためにうどん屋を開業。
しかし、本場の讃岐でうどんづくりを学ぶうちに、いつしかうどんの魅力に開眼。
さらに、根っからのラーメン好きだったことも手伝って始めたラーメンも、これまた人気を博し、今や京都の麺好きのなかでは知らないものはないというほどの麺処となったのです。
麺とお酒のおいしい関係
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しかし、英多朗がこうしたラーメンを始めたのは、いまから15年以上も前の話。
当時から同店では毎日厳選したうどんを練り、足踏みによる腰のあるうどんを作っていたものの、「なにかもっと人気を集めるメニューができないものか…」と思い悩んでいました。
そんな時に考えたのが「うどん屋が作るラーメン」。
根っからのラーメン好きである室野さんが日々食べ歩きをして得た経験に、うどん屋ならではの麺に柑橘系の酸味を加えるというアイデア、さらにじっくり丁寧にとった出汁を合わせ、なんと3年もの開発期間を経てできあがったのが現在の人気メニューである「ゆずラーメン」。
見た目は、京都風の背脂が浮いたコッテリ系。しかしレンゲでスープを口に運べば、その印象は一変。爽やかな酸味が口いっぱいに広がり、また酸味が出汁の持つうま味を最大限に引き出してくれます。
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しかし、こうした凝り性の室野さんが生みだしたのは、実はラーメンだけではなかったのです。
それこそ、いまでは“ラ飲み”“う飲み”といわれる「麺屋で飲むお酒」の演出。
こうした言葉の生まれるずっと以前から、多くのお客さんがこの店でうどんやラーメン、さらには数々の肴とともにお酒を楽しんでいたのです。
最高の出汁こそ、最高の肴
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そもそも英多郎には、うどんのトッピングとして唐揚げやてんぷらなどの揚げ物に加え、ラーメンのチャーシューなど、麺と合わせずともお酒の進むサイドメニューが豊富。さらに、おでんやお惣菜なども提供されており、まさにお酒を楽しむのに格好の「お膳立て」ができているのです。
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そうであれば、その出汁をたっぷり堪能できるうどん屋やラーメン屋は、お酒好きにとって理想の場所といえます。
“ラ飲み”“う飲み”のすすめ
![(189)](https://cdn.clipkit.co/tenants/433/item_images/images/000/000/189/medium/be29fc26-9394-499a-9d4c-579265998bf9.jpg?1531886790)
ラーメンや唐揚げでこってりとした口の中をさっぱりしてくれる、出汁の味も邪魔しないチューハイのような軽い口当たりのお酒のうけが良いようです。
なんでも、常連さんのなかでは、チューハイの<レモン>と<ライム>を1:1で割って飲む通な方もいるそうです。
食事だけでなく、お酒の飲み方にもこの店独自の歴史があるようですね。
「酒を飲むなら居酒屋」、そう思っている皆さん。
たまには、うどん屋やラーメン屋でお酒をたのんでみませんか?
きっとまだ知らない、お酒と麺類の素敵な出会いがあるはずですよ。
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<取材協力>
営業時間:(平日)11:00~14:30、17:00~22:00(ラストオーダー)
(土・祝)11:00~14:30、17:00~21:00(ラストオーダー)
※日曜日定休日
所在地:京都市中京区錦烏丸東入ル丸錦ビル 1F
HP:http://www.kyoto-eitaro.com/index.html
Facebook:https://www.facebook.com/sinnuchi.eitarou
※取材データは2018年7月時のものです