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ひんやり×熱々のギャップがうまい! 夏おでんの噺

ひんやり×熱々のギャップがうまい! 夏おでんの噺

ジリジリと暑い日々が続くこの頃。こんな時は、炭酸の効いた冷たいレモンサワーが恋しくなるものです。でもそれに合わせるおつまみは?こんな汗ばむ陽気の中だと、ついつい冷たくさっぱりしたものを選んでしまいがちですが、ここはあえて「おでん」を選んでみませんか?冬の定番のおでんを、夏でも美味しくいただける絶品居酒屋が、大阪の淀屋橋にありました。

鶏だしおでんと干魚で夏の美味しい酒宴を!

今回お邪魔したのは、大阪淀屋橋にある「鶏だしおでんと干魚の店 ほし寅」。以前酒噺でご紹介した「レモンサワーフェスティバル2019」にも出店されていたお店です。

このお店が得意とするのは、店名の通り鶏だしのおでんと、鮮魚の干物。
しかし「干物はともかく、暑い時期におでんは流石にはやらないのでは?」と思ってしまうのですが、これが大間違い。
ほし寅のおでんは、猛暑の続く夏にも絶大な人気を博しているのです。

「冷房の効いた店内で、冷たいお酒を飲んでいると、あたたかいものが食べたくなりませんか?」と話すのは、ほし寅の店長、中山智映子(なかやま・ちえこ)さん。
確かに、炎天下を薄着で歩いて、冷房の効いた室内に入ると初めは心地よいのですが、次第に体温が下がって寒く感じてしまうことがあります。しかし、お店であれば温度調節も難しいですし、居酒屋であれば冷たいサワーなどを飲んでいると体の中から冷えを感じてしまうことも。

そんな冷えた体にとって、熱い出汁がたっぷり染み込んだ美味しいおでんはまさに救世主的な温度調整役。外は燃え立つような猛暑なのに、涼しい場所であたたかい食べ物を美味しく感じるなんて、ちょっとしたギャップのある贅沢です。

安くて早くて、何よりうまい。大衆酒場ならではの魅力

おでんというと、通常はカツオや昆布の出汁が主流。しかし、ほし寅のそれは、ちょっと白濁した鶏だしが特徴。

「ほし寅の経営母体となっている会社は、焼き鳥屋も展開しています。そこで、その鶏ガラなどを使って出汁をとってみたらこれが本当に美味しかったんです。これがウチのおでんが生まれたきっかけ。なにより、ほし寅は大衆酒場ですから、コトコト煮込んでおいて、注文いただいた時にすぐ提供できるおでんはメニューにぴったりです」と話す中山さん。

「それからもうひとつ、ウチの自慢は干物。実はこの干物、サワーや日本酒といったお酒と合わせるのを前提に選んでいるんです。産地は九州唐津産のもの。もちろん脂のしっかり乗ったものを厳選していますよ。メザシやアジなんて、ちょっとここら辺ではみられないくらい大きいものをご用意しています。この美味しい魚を、ちょっと甘めのみりん干しや九州しょうゆを使った干物にすると、これがまたスッキリしたサワーに合うんです。まずは、皆さんの舌で確かめてください」。
その言葉をきっかけに、カウンターの上には料理とお酒が運ばれてきます。

続々登場!サワーにベストマッチな、夏おでん&干物

まずはこの店の名物であるおでん。
テーブルに登場した瞬間に鶏だしの、優しい香りが鼻をくすぐります。この出汁が染み込んだ大根や卵、口に入れた瞬間に旨味が口いっぱいに広がって、至福の一言。濃厚なコクが特徴なので、中山さんの言葉通り、さっぱりしたレモンサワーとの相性は最高です。2つ合わせれば幸せは何倍にも広がります。
定番の食材だけでなく、生麩やロールキャベツといった一風変わったものや、夏らしいトマトなどがあるので、飽きることなくついつい何品も注文してしまいます。調子にのって頼みすぎてしまったかなと思っても、ご安心を。おでんは一品90円(税抜)から、と価格も良心的で思う存分注文しても懐に優しいのは嬉しいですね。

ほし寅のもう一つの名物、干物もいただきます。
厨房が香ばしい香りに包まれると、最初のオススメのめざしが登場。まず驚かされるのはそのサイズ。普段私たちの食べているメザシのイメージを覆す丸々と太っためざしは、関西でなら大羽の丸干しといっても通じる大きさです。これが九州では通常サイズなのだとか。
噛んだ瞬間にじゅわっと溢れる旨味と脂、サワーだけでなく日本酒と合わせてもまた絶品。程よい塩気が、夏の汗をかいた体に優しく染み渡ります。

おでんや干物以外にも!大衆酒場の本領発揮!

おでんや干物もいいですが、名物は他にもありますよと中山さん。
ほし寅自慢の酒場メニューがとどまることを知らずに登場します。

昔懐かしいアルマイトのお弁当箱で登場したのは寅弁。
ほし寅の前菜が少しずつ詰まった盛り合わせ。お酒がすすむのはもちろんですが、お店の味の特徴やスタッフの腕の見せどころもわかります。もちろん、味も太鼓判が押せますよ。

産地直送の鯖をさっと酢締めにして、表面を炙った炙りしめ鯖。
居酒屋の定番ではありますが、ほし寅のしめ鯖は脂の乗りが段違い。カラシと合わせれば、ツンとした刺激が脂のしつこさを感じさせず、甘み・旨みを心から楽しめるなんとも粋な一品に。これもまたサワー&日本酒との相性抜群です。

最後は、このお店に来たら頼まずにはいられない一品、肉豆腐。
レモンサワーフェスティバル2019でも提供されたこのメニュー、なんと会場では500食以上注文され見事に完売。飴色にひかる豆腐が美しく、肉の旨みや生姜の香りがしっかりと閉じ込められ、しかもとても柔らかいこの絶妙な煮込み加減はちょっと他ではお目にかかれません。
合わせるのは、同じくフェスで登場した「寅゛レモンサワー シビレルゼ」。
山椒を効かせたスッキリ系レモンサワーは、濃い目の味付けの肉豆腐とまさに運命的な組み合わせ。フェスでの人気ぶりから見事レギュラーメニューとなった一杯。会場で飲み損ねた方は、ぜひお店へ!

あったかおでんと熱いスタッフ

ほし寅では絶品メニューだけでなく、スタッフの人柄も支持を集めているのだそう。ハキハキとした接客態度だけでなく、メニューに対する質問や干物の焼き加減、お酒に合わせたおでんのチョイスなど、なんでも気さくに答えてくれるのが好印象。男性のお客さんだけでなく、女性のひとり客が多いというのもうなずけます。

まだまだ暑い毎日が続きますが、こんな時は冷たいお酒を求めて「ほし寅」へ。
キンキンに冷えたレモンサワーや冷酒で一息ついたら、今度は美味しいおでんが体の芯から、スタッフの笑顔が心の底から皆さんをあたたかくしてくれるはず。
この夏は、お酒とおでんのひんやり&熱々のギャップを楽しんでみませんか?

<取材協力>
鶏だしおでんと干魚の店 ほし寅 淀屋橋店
営業時間:(平日)11:30~13:30 L.O. 16:00~00:00 L.O.23:00
(土.日.祝)15:00~22:00 L.O.21:00
定休日:なし
住所:大阪府大阪市中央区平野町3-4-5
※取材データは2019年6月時点


ほし寅さんも登場するレサワフェスの噺はこちらから

レモンサワーフェスティバル 2019 前編
https://sakabanashi.takarashuzo.co.jp/cat1/LV7GH

レモンサワーフェスティバル 2019 後編
https://sakabanashi.takarashuzo.co.jp/cat1/1p8wo

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