お酒と巡る、世界の肴の噺【タイ編】
2021,4,16 更新
旅行が難しい昨今、「あの時あの国で食べた味が恋しい…」などと、海外旅行に思いを馳せている方も多いのでは? 今回の酒噺は、舌の上で世界を旅する、お酒と合う世界の肴をご紹介するシリーズです。
コロナウィルスの感染拡大はまだまだ収まらず、外でお酒を飲む機会も少なくなっています。
当然、旅行や海外への渡航も難しい日々が続く中で、家でひとり、時には家族とお酒を味わうのは楽しいものですが、それも毎日だとだんだん飽きてしまうもの。
そこで皆さんに、せめて舌の上で世界を旅していただきたい!との思いから、お酒と合う世界の肴をセレクトしました。
第一回目に舌の上で旅するのは、東南アジアの「微笑みの国」タイ王国。
タイのポピュラーな酒の肴を、日本でも簡単に作れるようアレンジを加えたレシピと共にご紹介します。
タイの料理&お酒事情とは?
タイの肴の話に入る前に、まずはタイの料理とお酒事情を学んでみましょう。
タイ人は外食好き?
タイは外食文化の発達した国。特に首都バンコクでは多くの人が1日の食事全てを外食で済ませるということも少なくありません。都心部のマンションにはキッチンがないことも珍しくはないのです。
そんなお国柄からか、タイは屋台や飲食店が非常に多く、タイの人々は仕事の前後に飲食店、あるいは屋台へ立ち寄って好きな食事を楽しみます。
タイ人は食欲旺盛で、胃袋は非常にタフ。なんでも1日5食は当たり前なんて人も珍しくないのだとか。
また、日本でも地域によって料理に差があるように、タイ料理も地域によって差があり、バンコクを中心としたタイ中部料理、プーケットなどのタイ南部料理、チェンマイなどのタイ北部料理、イサーン地方を中心としたタイ東北部料理に分けられます。
いずれの地方の料理でも、共通しているのはその味の複雑さ。唐辛子の辛さだけでなく、ライムの酸っぱさ、ナンプラー(魚醤)の塩味、ココナッツミルクの甘さなどを巧みに組み合わせた、幾層にも重なる味わいが楽しめます。
なお、ソムタムやガイヤーンなど、日本人が「タイ料理」として認識しているものの多くは、東北部を代表する料理です。
そんなお国柄からか、タイは屋台や飲食店が非常に多く、タイの人々は仕事の前後に飲食店、あるいは屋台へ立ち寄って好きな食事を楽しみます。
タイ人は食欲旺盛で、胃袋は非常にタフ。なんでも1日5食は当たり前なんて人も珍しくないのだとか。
また、日本でも地域によって料理に差があるように、タイ料理も地域によって差があり、バンコクを中心としたタイ中部料理、プーケットなどのタイ南部料理、チェンマイなどのタイ北部料理、イサーン地方を中心としたタイ東北部料理に分けられます。
いずれの地方の料理でも、共通しているのはその味の複雑さ。唐辛子の辛さだけでなく、ライムの酸っぱさ、ナンプラー(魚醤)の塩味、ココナッツミルクの甘さなどを巧みに組み合わせた、幾層にも重なる味わいが楽しめます。
なお、ソムタムやガイヤーンなど、日本人が「タイ料理」として認識しているものの多くは、東北部を代表する料理です。
お酒の販売には時間制限あり?
お酒にぴったりな料理が揃うタイですが、お酒の販売や飲み方に関しては意外とシビア。タイでは、お酒を提供・販売できる時間は11:00〜14:00と、17:00〜24:00までと厳格に決められています。
また仏教の行事や王室の行事がある日は、お酒を飲むこと自体が禁じられています。ただし、シビアな事情があるからといって、タイの人がお酒自体を好んでいないかというと大違い。シンハービールをはじめとする、数々のビールブランドにワイン、タイの国民酒とも言えるメコンウイスキー(糖蜜や米から作る焼酎)など、国内のお酒産業も盛んで、タイの人たちは飲酒可能な時間の中で、お酒と食事を大いに楽しみます。
また仏教の行事や王室の行事がある日は、お酒を飲むこと自体が禁じられています。ただし、シビアな事情があるからといって、タイの人がお酒自体を好んでいないかというと大違い。シンハービールをはじめとする、数々のビールブランドにワイン、タイの国民酒とも言えるメコンウイスキー(糖蜜や米から作る焼酎)など、国内のお酒産業も盛んで、タイの人たちは飲酒可能な時間の中で、お酒と食事を大いに楽しみます。
作ってみよう!タイ料理
タイ料理&お酒について軽く学んだところで、次はいよいよ料理の登場。
最近は日本でもタイ料理の食材が揃えやすくなってきていますが、季節柄難しいものに関しては、代替できる食品を書き添えています。
ぜひ、ご自宅でもお試しください。
青パパイヤを使ったサラダ「ソムタム」
タイのサラダの定番「ソムタム」は青パパイヤのサラダ。ナンプラーの香りとライムの酸っぱさ、唐辛子の辛さが絡み合って病みつきになる美味しさです。
お酒を炭酸で割ることが多いタイの人々に敬意を払って、さっぱりとしたレモンサワーと合わせていただくと実に爽快。食べ進めるほどに食欲が湧いてきます。
まさに前菜にぴったりの取り合わせです。
*ソムタム*
<材料(1~2人前)>
青パパイヤ 150g(なければ人参やカブ)
干しエビ 10g
プチトマト 3個
青唐辛子 3本(なければ鷹の爪や一味)
パクチー お好みで
にんにく 1かけ
ピーナッツ 15g
パームシュガー 大さじ半分(なければ白砂糖)
ナンプラー 大さじ1
ライム汁 大さじ1(なければレモン汁)
<作り方>
1.パパイヤは皮をむいて千切りにする。
2.干しエビは軽く水で戻し、水を切っておく。
3.みじん切りにしたにんにくと唐辛子、干しエビをすり鉢などに入れ、すりこぎなどですりつぶす。にんにくなどが程よくつぶれたら、パパイヤを入れ軽くたたく。
4.③の具材にパームシュガー、ナンプラー、レモン汁、ピーナツ、プチトマトを足し、軽くまぜたらパクチーを飾ってできあがり。
お酒を炭酸で割ることが多いタイの人々に敬意を払って、さっぱりとしたレモンサワーと合わせていただくと実に爽快。食べ進めるほどに食欲が湧いてきます。
まさに前菜にぴったりの取り合わせです。
*ソムタム*
<材料(1~2人前)>
青パパイヤ 150g(なければ人参やカブ)
干しエビ 10g
プチトマト 3個
青唐辛子 3本(なければ鷹の爪や一味)
パクチー お好みで
にんにく 1かけ
ピーナッツ 15g
パームシュガー 大さじ半分(なければ白砂糖)
ナンプラー 大さじ1
ライム汁 大さじ1(なければレモン汁)
<作り方>
1.パパイヤは皮をむいて千切りにする。
2.干しエビは軽く水で戻し、水を切っておく。
3.みじん切りにしたにんにくと唐辛子、干しエビをすり鉢などに入れ、すりこぎなどですりつぶす。にんにくなどが程よくつぶれたら、パパイヤを入れ軽くたたく。
4.③の具材にパームシュガー、ナンプラー、レモン汁、ピーナツ、プチトマトを足し、軽くまぜたらパクチーを飾ってできあがり。
エスニック料理の定番メニュー「空芯菜の炒め物」
タイだけでなく、中国圏でも人気の高い「空芯菜の炒め物」。
油で軽く炒めただけなのに、シャキシャキとした食感と、味わい深い空芯菜の旨味が感じられる一品です。油は多め、ニンニクもしっかりと効かせることが美味しさのコツ。
油をさらりと口の中で落としてくれる名脇役として、寶「極上レモンサワー」<丸おろしレモン>をチョイス。
丸おろしならではのほのかなレモンの苦味が、ニンニクの香りに負けず、そして空芯菜の味わいを壊すことなく引き立ててくれます。
*空心菜の炒め物*
<材料(1~2人前)>
空芯菜 1束
ニンニク 2かけ
鷹の爪 2本
サラダ油 大さじ1と1/2
ナンプラー 小さじ2
料理酒 大さじ2
<作り方>
1.空芯菜は10cmほどの長さに切っておく。
2.フライパンに油を敷き、薄切りにしたニンニク、鷹の爪を入れ弱火にかける。
3.油が温まったら、空芯菜とナンプラー、料理酒を入れ、強火に変えて30秒ほど一気に炒めてできあがり。
日本人にもなじみ深い定番ごはん「ガパオ」
豚のひき肉とホーリーバジルと呼ばれるハーブを炒めた、程よくスパイシーな肉料理。日本ではライスと合わせたガパオライスが有名です。
「ガパオ」とはこのホーリーバジルそのものを指すので、この料理はバジルが主役。濃厚でこってりとした肉の脂の中から立ち上る、バジルの爽やかな芳香がたまりません。
ちょっと油の多いひき肉をより美味しく味わうには、宝焼酎「レモンサワー専用」で作った本格派レモンサワーがぴったり。レモン系の香り成分を含むハーブを原材料の一部に使った焼酎で作るサワーは、レモンの風味が引き立ち、バジルの香りと調和して香りをより一層心地よいものに変えてくれます。
*ガパオ*
<材料(1~2人前)>
豚ひき肉 150g
バジル 60g(できればホーリーバジルが望ましい)
唐辛子 2本(なければ鷹の爪)
にんにく 3かけ
パプリカ 1/4個
サラダ油 大さじ2
ナンプラー 小さじ1
オイスターソース 小さじ2
醤油 小さじ1
砂糖 ひとつまみ
1.唐辛子は2mmほどの輪切り、ニンニクはみじん切りに(可能であれば、両方ともすり鉢や石臼で叩く)。
2.フライパンに油を入れ熱した後で、豚ひき肉を加える。
3.ひき肉に火が通ったら、唐辛子・にんにくを入れ、1分ほど炒める。
4.パプリカを入れ、砂糖・ナンプラー・オイスターソース・醤油を加え味を整える。
5.仕上げ直前にバジルを入れ、強火で30秒ほど炒めたらできあがり。
タイで定番の焼き鳥「ガイヤーン」
タイ風の焼き鳥ともいうべき「ガイヤーン」。ナンプラーを使ったちょっと癖のある味わいが特徴です。甘辛でジューシーなその味わいは、どこか日本の焼き鳥に通じるところもあって、もちろんお酒との相性も抜群!
日本の焼き鳥にレモンサワーがよく合うのですから、これに合わないわけがない。宝焼酎「レモンサワー専用」で作ったレモンサワーで鶏肉を流し込みます。
鶏の繊維の奥から溢れる肉汁と、レモンサワーの爽快な刺激。異国情緒があるのに懐かしい、言わずもがなの笑顔になる美味しさです。
*ガイヤーン*
<材料(1~2人前)>
鳥もも肉 1枚(250gくらい)
・調味液
ナンプラー 小さじ2
オイスターソース 小さじ1
すりおろしにんにく 1かけ分
はちみつ 小さじ半分
黒胡椒 少々
クミンパウダー 少々(お好みで)
コリアンダーパウダー 少々(お好みで)
・付け合わせ
きゅうり 20g
プチトマト 2個
レモン 1/8
パクチー 1枝
スイートチリソース お好みで
<作り方>
1.鳥もも肉を、調味液につけ軽くもんで30分ほど置く。
2.トースターや魚焼き用のグリルに鳥もも肉を入れ、15分分ほど焼く(15分ほど焼いて、金串を刺し中まで火が通っていればOK)。
3.付け合わせと一緒に、皿に盛りつけたらできあがり。
日本の焼き鳥にレモンサワーがよく合うのですから、これに合わないわけがない。宝焼酎「レモンサワー専用」で作ったレモンサワーで鶏肉を流し込みます。
鶏の繊維の奥から溢れる肉汁と、レモンサワーの爽快な刺激。異国情緒があるのに懐かしい、言わずもがなの笑顔になる美味しさです。
*ガイヤーン*
<材料(1~2人前)>
鳥もも肉 1枚(250gくらい)
・調味液
ナンプラー 小さじ2
オイスターソース 小さじ1
すりおろしにんにく 1かけ分
はちみつ 小さじ半分
黒胡椒 少々
クミンパウダー 少々(お好みで)
コリアンダーパウダー 少々(お好みで)
・付け合わせ
きゅうり 20g
プチトマト 2個
レモン 1/8
パクチー 1枝
スイートチリソース お好みで
<作り方>
1.鳥もも肉を、調味液につけ軽くもんで30分ほど置く。
2.トースターや魚焼き用のグリルに鳥もも肉を入れ、15分分ほど焼く(15分ほど焼いて、金串を刺し中まで火が通っていればOK)。
3.付け合わせと一緒に、皿に盛りつけたらできあがり。
お家でいつものお酒とタイ料理を楽しんでみませんか?
本場のエスニックな食材が手に入らなくても、意外と身近な食材でアレンジ可能なタイ料理。また、定番料理とレモンサワーのペアリングも抜群。いつもの家飲みに飽きてきた方は、肴で気分を変えるのもおすすめですよ。
これから徐々に気温も上がってくる季節。太陽の国・タイの刺激的で香り高い料理が、いつもとはちょっと違う素敵なお酒時間を作ってくれるかもしれません。
ぜひ、お家で「タイ旅行気分」をお楽しみください!
▽今回タイ料理と一緒にご紹介したお酒はこちら
・宝焼酎「レモンサワー専用」
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/lemonsour/
・寶「極上レモンサワー」<丸おろしレモン>
https://www.takarashuzo.co.jp/products/soft_alcohol/gokujo_lemonsour/
▽タイ料理をお店で楽しむ噺
・上賀茂の新鮮野菜で味わう本格タイ料理の噺
https://sakabanashi.takarashuzo.co.jp/cat3/xDxYY
▽タイ料理以外にも!おうちで楽しむお酒の噺はこちら
・簡単にパパッと開店! “おうち居酒屋”の噺
https://sakabanashi.takarashuzo.co.jp/cat2/L9KYn
・おうちで試そう!焼酎のお茶割りの噺
https://sakabanashi.takarashuzo.co.jp/cat2/ochawari_201127
・さっぱり&ヘルシー、お酢サワーの噺
https://sakabanashi.takarashuzo.co.jp/cat2/idc7p
▽自宅でおいしいレモンサワーを作る際にはこちらの噺もどうぞ
・「オンライン飲み」で「手作りレモンサワー」を自慢しあう噺【前編】
https://sakabanashi.takarashuzo.co.jp/cat2/H2oSF
・「オンライン飲み」で「手作りレモンサワー」を自慢しあう噺【後編】
https://sakabanashi.takarashuzo.co.jp/cat2/7uQmu