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スパイス×お酒で食欲を復活させる噺

スパイス×お酒で食欲を復活させる噺

2021,9,10 更新

幾分暑さも和らぎ、過ごしやすい気候となってきましたが、まだ暑いなぁと感じる日が続いています。猛暑続きですっかりバテてしまい、あっさりした食事をチョイスしがちかもしれませんが、そんな時はスパイスをふんだんに使用した刺激的な料理で食欲を復活させませんか?今回は、感覚と食欲を刺激するスパイスの効いた料理でお酒を楽しむ噺です。

8月が終わったとはいえまだ暑さが残り、恐らく身体には疲れが溜まっているはず。暑い日が続くと、どうしても食欲が落ちてしまい食事の箸が進みません。
そんな時はあっさりとした料理をいただくのも良いのですが、反対にピリッとした料理で感覚と食欲を刺激するのも良い方法です。
暑さを乗り越えるために、今日はスパイスを使った美味しい食事で、お酒を楽しんでみませんか?

そもそも、なぜ暑い季節にスパイス料理を食べるの?

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最近は「暑い時こそスパイシーなものを!」と言われることが多くなってきましたが、実はこれにはれっきとした理由があるのです。

その一つが発汗による体の冷却。
東南アジアや南アジアなどの暑い国々で、スパイスを多用した辛い食べ物が愛され続けているのは、辛さによって起こった発汗作用と、その汗が乾く際の気化熱によって身体を冷やすことが目的と言われています。

もう一つが、マスキング作用。
古くから、暑い地域では食材が傷みやすく、保存のために殺菌作用や豊かな香りを持つスパイスが使用されてきました。
流通や冷蔵技術が発達した現代では、保存の意味合いは薄くなりましたが、暑さなどによりバテ気味で食欲も落ちている時などは、肉や魚の生臭い香りが苦手になってしまうことも。そんな時にスパイスの香気が食欲を蘇らせてくれます。
また、スパイスの刺激や香りは食欲を刺激するだけでなく、適度であれば胃酸を増やし腸の動きを助けてくれるため、食欲が落ちかけたときでもしっかりと食事を摂ることができるのです。

お家で作ろう!スパイス料理のススメ

「スパイスを使った料理ってなんだか難しそう」と思っているみなさん、ご安心を。
今回はスーパーの食材にちょっと一手間かけるだけでご家庭でも簡単に作れる、それでいてお酒に抜群に合うスパイス料理を選んでみました。

超手軽でうまい!スパイス料理の代表格「冷やし麻婆豆腐」

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居酒屋などでもちらほら見かける、「冷やし麻婆豆腐」。麻婆あんを作るのはなかなか手間がかかりますが、そんな時は市販の「麻婆豆腐の素」を使用すれば万事解決です。ちょっとひと味刺激が足りないという場合は、ひき肉やラー油、一味唐辛子を加えるとぐっと本格的な料理になりますよ!
こってりとして辛味の強い麻婆豆腐には、すっきりとした飲み口のタカラ「焼酎ハイボール」5%<前割りレモン>が好相性。レモンの香りと強い炭酸が口の中の余分な油を流すと、スパイスの香りが移った、豆腐の素朴な味わいを一層強く感じられます。

*冷やし麻婆豆腐*
<材料(1人前)>
絹ごし豆腐:1丁(300g程度のもの)
麻婆豆腐の素:1袋
青ネギ:適量
花椒(粉山椒):適量

<作り方>
1.豆腐をパックから出してよく水気を切る(必要に応じてさいの目切りにする)。
2.麻婆豆腐の素をかけ、青ネギや花椒(かしょう:中国原産の調味料)をトッピングすれば出来上がり。

ピリ辛&ボリューミーなアメリカ南部料理「ケイジャンチキン」

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「ケイジャン」とは、アメリカ南部のルイジアナ地方に入植した、フランス南西部の人々「アカディアン」のこと。料理好きな彼らが、新天地アメリカで出会った香辛料や野菜を巧みに使った料理のことを指します。
「ケイジャンチキン」もそのひとつ。今回は本式の作り方ではありませんが、ふっくら美味しく作れる方法をレシピ化しました。ナツメグやオールスパイスの香りをまとった美味しい油と、鶏肉の引き締まった繊維から出る旨味が一体となった、新鮮でいてどこか懐かしい味わいです。
ガツンとボリューミーなチキンには、辛口のタカラ「焼酎ハイボール」<ドライ>がぴったり。ケイジャンスパイスのどこか甘い香りを邪魔しないどころか、一層香り高く膨らませてくれるのがこのお酒の魅力。アメリカ南部の方にも伝えたくなる美味しさです。

*ケイジャンチキン*
<材料(1~2人前)>
鶏もも肉(胸肉でも可):2枚
にんにく:1かけ
料理清酒:大さじ2
市販のケイジャンスパイス:大さじ1

※ケイジャンスパイスの代用として
塩:小さじ1
オールスパイス:小さじ1
ナツメグ:小さじ半分
チリパウダー:小さじ1/4
パプリカパウダー:小さじ3
黒胡椒:少々

<作り方>
1.鶏肉に、酒とすりおりしたにんにく、ケイジャンスパイスをまぶしてポリ袋に入れ、よく揉み込んだら冷蔵庫で30分寝かせる。
2.30分経ったら、肉を取り出し室温に戻してから、魚焼きグリルで両面を4〜5分焼く。さらにアルミホイルに包んで15分ほど寝かして出来上がり。
3.お好みで、ハラペーニョやパクチー、トマト、レモン(分量外)などを添えていただく。

手軽に本格アジアの香り。「イカのクミン炒め」

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お酒のつまみといえば、イカ。これも今回は炙らずにちょっとスパイシーに仕上げてみましょう。カレーの香りの主材料であるクミンをホール(タネのまま)使って、さっと炒めるだけの簡単料理「イカのクミン炒め」をご紹介します。
口の中でクミンがプチンと弾けると、香りが口いっぱいに広がります。そこにシャキシャキとした青ネギの食感、弾力いっぱいのイカの歯ごたえが加わり、五感を心地よく刺激してくれます。
こちらは、タカラ「焼酎ハイボール」5%<特製サイダー割り>でいただきます。イカとクミンの香りに、サイダーの爽快感。予想以上に相性ぴったりの組み合わせです。ぜひお試しあれ。

*イカのクミン炒め*
<材料(1~2人前)>
イカ:150g
サラダ油:小さじ2
塩胡椒:少々
クミンホール:小さじ半分
青ネギ(わけぎ):半束
輪切り唐辛子:適量

<作り方>
1.イカは軽く洗って水気を拭く。
2.フライパンにサラダ油とクミンホールを入れよく熱したら、イカを入れて、塩胡椒を振る。
3.イカの色が白く変わったら、青ネギを入れて、青ネギがしんなりとしたら出来上がり。仕上げに、輪切り唐辛子をかけ、レモンを添えていただく。

日本にもあった!スパイスおつまみ「七味焼きおにぎり」

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和食というとあまり辛いイメージがありませんが、高温多湿の京都などでは確かに、一味唐辛子や七味唐辛子が名物となっています。この一味を使って、こんがりと美味しい、おつまみを作ってみました。
焼きおにぎりに七味を多めにふりかけるのがポイント。顔が赤くなるほど辛いものを頬張って、タカラ「焼酎ハイボール」5%<前割りレモン>と合わせます。
こんがりと焦げた醤油の香ばしさ、お米の甘さに加わる、七味唐辛子の複雑で豊かな香り。ゆずや青のりの入ったちょっと高級な七味を使うと、その美味しさはさらに倍増します。
お酒のおつまみにも、シメのご飯にもぴったりですよ。

*七味焼きおにぎり*
<材料(1人前)>
冷凍の焼きおにぎり:2個
七味唐辛子:適量

※本格的に作る場合
おにぎり:150g
醤油:小さじ1
七味唐辛子:適量

<作り方>
1.冷凍の焼きおにぎりに、七味をかけてトースターか電子レンジで温める。

やっぱりスパイス料理の締めは「カレー」

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日本人が思い浮かべるスパイス料理といえば、何といってもカレー。
漢方薬としても重宝される、豊富なスパイスを摂ることができるのですから、まさに暑さでバテ気味の身体にぴったりの料理です。
すぐにお酒と合わせるなら、レトルトのものを使うのが一番。スーパーでお好みのものをチョイスして、カレーをつまみに飲むのも乙なもの。
贅沢なカレーをご所望なら、お肉を追加してみるのも手。
スーパーで売っている手羽元に塩胡椒と、カレー粉をまぶしてレンジで加熱したものを市販のルーと合わせるとぐっと豪華な見た目になりますよ。
カレーの複雑な味を壊さないよう、焼酎ハイボール<ドライ>をチョイス。ただし、カレーの種類によっては他の味わいがぴったりと来ることもあるはずですので、ぜひお気に入りのカレーと会う焼酎ハイボールを探してみてください。

*チキンカレー*
<材料(1人前)>
レトルトカレー:1袋
ご飯:150g
手羽元:2本
カレー粉:小さじ1
塩胡椒:少々

<作り方>
1.手羽元に塩胡椒とカレー粉を振り15分ほど寝かす。ラップにぴっちりと包んだら、耐熱皿に乗せてレンジで3分ほど加熱する。
2.炊き上がったご飯に、手羽元と温めたカレールウをかけたら出来上がり。
※写真では香りを出すため、仕上げにカスリメティ(ドライハーブ)をかけていますが、お好きなスパイスをトッピングするのもおすすめ。

お酒とスパイスの新境地を開拓してみては?

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日本は海外と比べて、スパイス料理が少ない傾向にあります。
それに合わせるお酒に関しても、未だ発展途上。しかし、近年のスパイス料理や激辛料理ブームで、次第に外食だけでなく家庭の食卓にもスパイスたっぷりの料理が並ぶようになってきました。
これはお酒と料理の新しい組み合わせが生まれる絶好のチャンス!
皆さんも残暑で疲れた身体を元気付けるためにスパイス料理を楽しみながら、ベストマッチなお酒を模索してみませんか?


▽スパイス料理のおともに紹介したお酒はこちら
タカラ「焼酎ハイボール」<ドライ>
タカラ「焼酎ハイボール」5%<前割りレモン>
タカラ「焼酎ハイボール」5%<特製サイダー割り>

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