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京都でみつけた、大人の秘密基地の噺

京都でみつけた、大人の秘密基地の噺

子どもの頃、仲間と一緒に遊ぶとき、集合場所にはお気に入りの公園があったり、大人に隠れて自分たちだけの秘密基地を作ったりと誰もが一度はそんな幼少時代を過ごした経験があるはず。時々それが懐かしくなることがありますが、そこは流石に大人。大っぴらに、秘密基地を作ることはできません。しかし、大人には大人だけの集合場所があるのです。 今回訪れた京都の酒場「すいば」も、そんな大人のための楽しい遊び場。以前、「親子の絆がつくる、都会の角打ちの噺」でも登場したモデルのアサヒさんと共に訪問しました。

「すいば」とは?

「すいば」は、2014年に1号店「京都六角富小路店」をオープンし、現在では京都市内に立ち飲みでくつろげる5つの店舗を展開する、人気のスタンディングバー&ダイニングです。今回アサヒさんと訪れたのは、京都のビジネス街の中心、烏丸から近い「蛸薬師室町店」です。

町家を現代風にリノベーションした、ちょっとお洒落な店内で私たちを迎えてくれたのは、料理長の前山正樹(まえやま・まさき)さん。「早速お酒を…」と言いたいところですが、まずは店名「すいば」の由来についてお話を伺いました。

「“すいば”というのは、京言葉で“自分の好きな場所”という意味です。漢字で書くと、“粋場”。京都では、子どもたちがみんなで集まる自分たちだけの内緒の場所のことを、“すいば”なんて言いますね。この店も、集まる人にとってのお気に入りの場となってほしいという想いを込めてこの店名になったんです」(前山さん)

まさに大人の遊び場。店名に込められた想いの通り、居心地の良い空間と、なにより驚くほどにリーズナブルな料理とドリンクで、ついつい長居をしてしまいそうなお店です。

さらに、店内は女性の居心地に配慮したお店づくりを行っているのだそう。
「お店の中が全面禁煙で、荷物置き場もしっかりあって、トイレもきれい。水周りって女性は特に気にするので、こういうお店の配慮ってすごく嬉しいです」(アサヒさん)

「美味しい、早い、安い、楽しい、きれい」

すいばグループのもう一つの大きな特徴は、グランドメニューとは別に、立ち飲み5店舗でそれぞれにオリジナルの料理やドリンクメニューがある点。これは、それぞれの店を仕切る料理長にメニューの裁量が任されているからこそ。

オリジナルのメニューには、料理長の得意分野の料理であったり季節を迎えたオススメの一品が並び、一定の期間でリニューアルされていくというのですから、行きつけにしたくなるのもうなずけます。しかもこの料理やドリンクの数々はどれも手が込んでおり、掛け値なくおいしい。しかも料理が出てくるのがめちゃくちゃスピーディなんです。
いずれも人気を博しているメニューですが、その中から前山さんオススメのお料理をご紹介いただきました。

まずは定番の「自家製ポテトサラダ」(150円税込)。オリーブオイルが香るちょっと大人な味わい。具は玉ねぎ、ハムだけと非常にシンプルなのがまた素朴でいい感じ。駄菓子的感覚でついつい手が伸びる一品です。

「お造り三種盛り」(500円税込)。鮮度抜群の刺身がこの価格で食べられるのは驚き!この日はキンメやアオハタなど味わい深い白身が中心でしたが、仕入れ状況によって魚の種類は異なるそう。また刺身だけでなく、魚の頭とカマを使った焼物などもリーズナブル&絶品なので、見つけたら即注文がオススメです。

お酒のアテに最適なのが「大きなカニカマの一本揚げ」(180円税込)。カリッとした衣と、ジューシーなカニカマ。揚げ物にマヨネーズというベストマッチな組み合わせ。これも大衆酒場の醍醐味で、お店で提供されている宝焼酎「ゴールデン」ハイボールともよく合います。

「新ジャガイモのテリーヌ」(360円税込)。スライスして層にしたジャガイモをテリーヌ型に入れて焼き上げた前山さん渾身のメニュー。半熟卵を潰しながら食べると、クリスピー&ねっとりの食感がクセになります。合わせるのは、夏季限定の「焼酎モヒート」(360円税込)。ミントの爽やかな香りが濃厚な卵とテリーヌの油をすっきりと洗い流して、いくらでも食べられそう。

ちなみに、ポテサラ・刺身盛り・カニカマ揚げと焼酎ハイボールを頼んでも1080円(税込)。
一部のドリンクが100円引きになる、水曜日のレディースデー(女性お一人様、女性のみのグループ限定)であれば1000円(税込)以下で楽しめるんですから、まさに行きつけにすべき良店。なんだか、お小遣いを握りしめて走った、お気に入りの駄菓子屋さんを思い出します。

すいばでオススメの定番ドリンクは、宝焼酎「ゴールデン」を使った焼酎ハイボール。
前山さん曰く、「社長が1号店となる六角富小路店のオープン前に東京へ視察をしに行ったんです。そのとき飲んだのがゴールデンの焼酎ハイボール。お茶割りなんかも、そのときに体験して『これはすっきりして料理の味を邪魔しないし、関西でも受けるに違いない!』と思ったそうです。」とのこと。その思惑通り、多くのお客様から料理と一緒に注文されているようです。

ドリンクとフードがテーブルに届いて、思わず幸せそうに微笑むアサヒさん。
この笑顔を見れば、その味の想像もつくと言うもの。「本当にこの値段でいいの!?ってくらい安いですよ。カジュアルで居心地もいいですし、一人で来ても友達と来ても楽しめます。近くにあったら行きつけにしますよ、絶対!」(アサヒさん)

粋場・好い場・酔い場・・・あなたの「すいば」は?

開店と同時に、多くのお客様が訪れるすいば。
仲間とワイワイ焼酎ハイボールを楽しんでいる方もいれば、女性一人で日本酒の冷(ひ)やをあおる女性の姿も見られ、それぞれのペースで、時間を過ごしています。
中には、顔見知りを店内で見かけたのか軽く手をあげて挨拶を交わすなんて光景も。

「蛸薬師室町店は2016年のオープンですが、本当にお客様に大切にしていただいています。“すいば”全体では常連様も多いんです。店舗ごとにメニューが違うし、実はあえて休日をズラすようにもしているんです。常連様になると、たまたま来て休みだったら他の店へちょっと足を伸ばしたり、“すいば”のはしごなんて楽しみ方をする人もいらっしゃいます。先ほど、私は“すいば”は“粋場”と言いましたが、“好い場”“酔い場”でもいいんです。お客様が自分たちの大事な場所として、この空間を楽しんでいただくのが一番ですから」と話す前山さん。

仕事帰りに、休日の夕暮れ時に、ふらっと立ち寄りたくなる大人の“粋場”。
大人ならではのお酒の楽しみ方があって、ちょっとつまめる美味しい料理があって、なにより、スタッフや馴染みの常連客の笑顔がある。
京都を訪れる際は、町家の明かりの中から賑やかな笑い声の聞こえるすいばへ、ぜひ足を運んでみてくださいね。

<取材協力>
すいば蛸薬師室町店
営業時間:(平日)17:00~24:00 L.O.23:15
(土.日.祝)15:00~24:00 L.O.23:15
定休日:火曜、第2水曜日
住所:京都府京都市中京区蛸薬師通室町西入ル姥柳町190-1
※取材データは2019年3月時点
https://www.facebook.com/suiba03/
https://www.suiba.jp/


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