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まだ見ぬおいしさに出会う楽しさ。私らしい一杯とつながる「割るお酒」の噺

まだ見ぬおいしさに出会う楽しさ。私らしい一杯とつながる「割るお酒」の噺

2026,9,25 更新

お酒の強さも、好きな味わいも人それぞれ。それでも、なぜ私たちは同じテーブルを囲んでこんなにも楽しい時間を過ごせるのでしょうか。その理由のひとつは、自分好みに、自由に仕立てられる「割る文化」にあるのかもしれません。

お酒好きのパリッコさん、お酒は強くないけれど飲みの場が好きな中村優さん、アルコール感が少し苦手だったつるたちかこさん。酒量も嗜好も異なる三人が集まり、それぞれの一杯を片手に、「割る楽しさ」とそこから生まれる心地よいコミュニケーションについて語り合います。今回は後編をお届けします。

【前編はコチラ】
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●パリッコ(左)/東京出身の酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』などがある。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」名義で『ご自由にお持ちくださいを見つけるまで家に帰れない一日』などの共著がある。また漫画家・イラストレーター、DJ・トラックメーカーとしても活動。

●中村 優(中央)/奈良県出身のタレント。ミスマガジン2005でデビューし『王様のブランチ』などの番組に出演。2008年のホノルルマラソン挑戦を機にランニングに魅了され、スポーツ系メディアの出演や、大会のゲストランナーなど多彩に活動中。お酒は強くないが好きで、「酒噺」でも【東京・大衆酒場の名店】や【せんべろnet監修:ひとり飲み】シリーズで元気な飲みっぷりを披露している。

●つるた ちかこ(右)/岩手県育ちの編集者・ライター。もともとお酒(アルコール感)に少し苦手意識があったが、割り方や割り材との出合いによって飲みやすくなり、新しいおいしさ・楽しみ方を学ぶ。喫茶店やレストランに出てくる「お冷」について考察する初代・お冷研究家であるが、お酒は温かいほうが好き。

「割る」ことで、いろんな出会いが待っている

中村 パリッコさんの定番チューハイである豆乳割りやシークヮーサー割りは、お店でヒントを得たとおっしゃっていましたが、ほかにも印象に残っているお酒はありますか?

パリッコ ニンニクを焼酎に漬けたサワーはすごかったですね。正直、あまり僕の口には合わなかったけど、「こんなのもあるんだ!」って盛り上がりましたよ。

中村 お店でのそういう出会いも素敵ですよね。私も以前、「酒噺」の取材で、凍ったスライスレモンやキウイを何枚も重ねたサワーを見たときは、そのインパクトに驚きました。
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【せんべろnet監修 ひとり飲みシリーズ】で、飲んだ「凍結丸ごとキウイサワー」。冷凍キウイがタワーのように積み重なっている!
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パリッコ タワーチューハイですね。つるたさんは知人が営んでいるスナックに通って割り方を覚えたんですよね。たくさんの発見があったんじゃないですか?

つるた はい! たとえば梅干しですね。私、実は梅干し割りの存在をそれまで知らなくて。梅サワーは知っていたんですけど。

パリッコ 意外です!

つるた もともと、梅干し自体が苦手だったんです。でも、あるきっかけで普通に食べられるようになって、梅干し割りも飲んでみたらおいしくて。もっと早く知っていればよかったなって思いました。

中村 わかります! 私も、もっと早く芋焼酎のソーダ割りと出会いたかったです。

だしにウコンに黒酢ドリンク!? 意外と合う割り材たち

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つるた いまはいろいろな飲み方を知って、私のほうが知人にすすめるくらいになりました。試してみて「意外と合う。おいしい!」って思うと、つい共感を求めたくなっちゃいますね。

中村 どんな割り材がおいしかったですか?

つるた 特にお気に入りなのは、おでんのだしです。「焼酎のだし割り」。

パリッコ えっ、焼酎? 赤羽の「丸健水産」は日本酒で割る「だし割り」が有名ですけど、なるほど焼酎か~。

つるた おいしいですよ。いまから作るので、ぜひ飲んでみてください! 今日のベースは定番の、アルコール度数25%の「宝焼酎」です。
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粉末のおでんだしなどをお湯で溶かし、焼酎を加えれば「焼酎のだし割り」の完成。
パリッコ あ! いいですね~。「宝焼酎」ならではのまろやかなコクとだしのうまみがマッチして、日本酒で割るのとはまた違ったおいしさがありますね。これなら、つまみ要らずでいけちゃう。

中村 はい、これだけで十分に晩酌になりますね。

パリッコ じゃあ僕も、意外と合うと思った飲み方からひとつ。仕事でいろいろな割り材を試した結果、特に印象に残っている一杯が「黒酢ドリンク割り」なんです。

つるた 黒酢ドリンクですか? お酒と合わせるイメージはないですね。香りも強そうだし。

パリッコ そう思うじゃないですか。確かに黒酢ならではのツンとした香りはあるんですけど、ドリンク仕立てだから強すぎないし、飲みやすい味に調整されていて案外いけるんです。
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宝焼酎を市販の「黒酢ドリンク」で割るだけ。中華料理との相性も抜群。
中村 ほんとだ! 酸味や香りはもともと黒酢ドリンクのものですし、違和感がありません。飲み口もすっきりしていて、お酒としてのバランスもいいですね。

パリッコ ベースにしているのは、僕も「宝焼酎」の25%です。キュッとした味わいに、まろやかな「宝焼酎」のコクが効いてウマいんですよ。

つるた 料理にも合いそう。特にこの味なら中華料理ですね! 餃子とか。

中村 確かに。小籠包とか餃子とか、点心系が食べたくなってきました! あと、なんだか元気が出る気がするのは私だけですかね(笑)

パリッコ もうひとつ、酒好きのちょっと面白い飲み方としてオススメなのが「ウコン水割り」。ウコンの粉末を水で溶いて、焼酎と割って飲むんです。

中村 なんと! 実は、私が「意外と合うな」と思った割り方が、「うっちん茶ハイ」なんです。
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つるた あ、沖縄のウコン茶のことですね!

中村 そうです。東京でも、沖縄居酒屋によくありますよね。さんぴん茶(ジャスミン茶)ハイも好きですけど、私はうっちん茶ハイがお気に入りで。

パリッコ 僕が好きなウコン水割りの、ある意味ライト版だ!

中村 一緒に飲もうと思って持ってきたので、作りますね。ベースは新商品の「緑茶割りのための極上〈宝焼酎〉」です。

パリッコ おお~。「極上〈宝焼酎〉」シリーズなんですね。

中村 はい! 原料の一部に緑茶を使用していて、お茶割りによく合うブレンドになっているそうです。どうぞ~。
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パリッコ 爽やかさと、まろみもいいですね。「極上〈宝焼酎〉」だから、より味に厚みがあって、飲みごたえも十分!

つるた うんうん。沖縄料理はもちろん、カレーなどのスパイス料理にも合いそう。お茶の風味に負けない焼酎の存在感もいいですね。これで温かい緑茶割りを作りたい!
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「緑茶割りのための極上〈宝焼酎〉」に興味津々のつるたさん。
中村 つるたさんは、ホットな飲み方が好きっておっしゃっていましたもんね。

つるた はい。紅茶割りもいいですね。これはホットもアイスもオススメです。それ以外だと、韓国で人気のコンブチャとか、アイスキャンディーソーダ割り、焼酎モヒート、ガリ酎のジンジャーエール割りとかもおいしそうです。

パリッコ アイスキャンディーソーダ割りは、チューハイに直接アイスキャンディーを入れるんですよね。ガリ酎もだいぶ定番になってきましたけど、ジンジャーエール割りならよりカジュアルで、すそ野も広がる気がします。

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知人の推しから広がる、“割るお酒”の新世界

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中村 つるたさん、レパートリーが豊富ですね!

つるた 気になると積極的に試すタイプで、そこからラインナップが増えていく感じかな。でも、よく飲む定番は乳酸菌飲料割りですよ。

パリッコ 教えてもらったもので、まだ試していない割り材もありますか?

つるた たとえば、コーヒー酎や甘酒の炭酸割り、パリッコさんの黒酢ドリンク割りと少し近い、韓国系の果実酢サワーなんかも、まだ未体験です。

パリッコ コーヒー酎は、コーヒー豆をしばらく焼酎に漬け込んで風味を引き出すお酒ですよね。僕、そのインスタント版がけっこう好きなんです。

中村 インスタントコーヒーで作るってことですか?

パリッコ そうです。たとえばカップ焼酎の容器に粉末のインスタントコーヒーを入れて、シェイクすれば数秒で完成します。「極上〈宝焼酎〉」で作ると、樽貯蔵熟成酒がブレンドされているから、焙煎したコーヒーの香ばしい風味とも相性がいいんですよ。
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極上〈宝焼酎〉(約200ml)に粉末のインスタントコーヒーを加えてシェイク。
中村 わっ! バーテンダーさんみたい。

パリッコ シェイクすると空気が入って泡立つんですけど、それがクレマ(エスプレッソの表面にできる細かな泡の層)っぽくていいんですよ。僕はストレートやロックで飲むことが多いですが、アルコール度数が高いので、無理せず少量から試してくださいね。
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インスタントコーヒー焼酎を試飲する二人。
つるた あっ、まさにコーヒー焼酎だ! ちょっと混ぜただけなのに、コーヒーの甘い香りが引き立っていておいしい。

パリッコ これをミルクで割ると、カフェオレハイになります。アルコール度数も下がるので、飲みやすさならミルク割りがオススメですね。

つるた 私、ミルクティーハイ好きなので、カフェオレハイはすぐ試したいです!

パリッコ もっとシンプルに、焼酎をミルクだけで割る牛乳ハイも、一部の酒場で根強く愛されている定番酒だったりしますよ。

中村 牛乳ハイ、板橋の酒場名物として有名ですよね。聞いたことがあります!

つるた ちなみに中村さんは、だれかにオススメされて気になっている割り材ってありますか?
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中村 実はマネージャーが酒場好きで、ウォッカとトマトジュースで作るブラッディメアリーの焼酎版がおいしいよって聞いたことがあります。塩・こしょうやタバスコを入れるんだそうです。

つるた それもおいしそう! 焼酎って、だし割りみたいな塩味のあるものにも合いますからね。ガリ酎みたいに漬物を使う飲み方もあるし。

パリッコ 確かに。しょっぱい系ではないけど、きゅうりを入れるカッパハイとか、大葉と鷹の爪を入れる「金魚」なんてのもありますからね。

つるた 金魚って面白いネーミング! そして大葉といえば私も、しそサワーをオススメされたことがあります。あとは山椒サワーとか。やっぱり焼酎って、日本のボタニカルとの相性がバッチリなんでしょうね。

パリッコ しそサワーですか。ピンクの割り材で知られる「バイスサワー」は赤しそがベースですし、青じそのピクルスを使う綱島サワーも、比較的新しい大衆酒場では人気ですよ。

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お酒割って、話そう。

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中村 今日はたくさんの割る楽しみ方や、飲むスタイルの話を聞けて勉強になりました。

つるた 初対面で、じっくりお酒を作ったり飲んだりしながら語るのは初めてだったかも。でも、ざっくばらんにお話しできて楽しかったです!

パリッコ 僕は初対面の方と飲みながら話す機会もけっこうありますけど、お酒に強いのが僕だけというのは珍しかったですね。

つるた これがひと昔前だったら、お酒の強いパリッコさんにペースを合わせないと申し訳ないって思っていたかもしれません。でも、そういうことを気にしなくていい時代になってよかったです。

中村 そうですね。それに、自分のペースで割って飲めるというのも大きいと思います。手酌サイコー!

つるた ドリンクも多様化が進んでいて、最近だと海外で人気のコンブチャやザクロジュース、スイカジュース、果実酢ドリンクとか、いろいろ増えたじゃないですか。こうしたものは割り材としてもおいしいし、好きな味を好きな濃さで楽しめるのは、割って飲む大きな魅力だと思います。
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パリッコ そうですよね。僕みたいにカタめ(アルコール濃いめ)派の酒好きは、濃く作ればいいんだし。

中村 お酒は強くないけど、飲みの場は楽しいから大好きっていう私みたいな人こそ、割るお酒やノンアルコールを活用して、自分のペースで楽しんでほしいと思います。

つるた 同感! 家飲みだったら、今日みたいに好きなドリンクを持ち寄って、あれこれ言いながら試し飲みや飲み比べができますし、自分から積極的に主催したいと思いました。

中村 ですよね。割るお酒って思ってた以上に自由で、まだ見ぬ好きな味との出会いや、新しい楽しみ方が広がる可能性を実感しました。
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パリッコ なんだか、うれしいです。僕は昔からお酒を強要するタイプではないですけど、お酒が好きな側の人間だからこそ、あまり気軽に「飲みましょう」とも言いづらくて。でも、お酒って人の感情に寄り添ってくれるものだと思うんです。だから、飲む人自身が自分の気持ちを一番大切にしながら、無理なく楽しんでほしいですね。

つるた 「飲みニケーション」の意味も、割るお酒によってもっと一人ひとりの心地よさに寄り添ったものになっていくと思います。もちろん、ノンアルコールだっていいわけですし。

パリッコ そうですよね。僕は「飲みニケーション」って、ともするとお酒が好きな人側の都合のいい論理になりがちだと思っていたんです。でも、そこに飲めない人やお酒が苦手な人への配慮があれば、もっと建設的で心地よいコミュニケーションの場になるような気がします。
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酒量や好みに関係なく、自分らしく楽しめることが、これからの飲むシーンではますます大切になっていくはず。割るお酒なら度数も味わいも自由自在。お互いのペースを尊重しながら、新しい発見や会話を楽しめる関係を育んでいきたいですね。お酒割って、話しませんか!

取材・執筆/中山秀明 撮影/我妻慶一

記事に登場した商品の紹介はこちら▼
・宝焼酎
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/takarashochu/
・極上〈宝焼酎〉
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/takarashochu/gokujo/

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