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秋からが旬!レモンを漬け込む果実酒の噺

秋からが旬!レモンを漬け込む果実酒の噺

2021,10,29 更新

レモンの特徴といえば、爽やかな香りと酸味。
この爽やかさやレモンサワーの印象から、夏が旬と思われる方が多いのですが、実はレモンの旬は10〜3月なのをご存知ですか?

日本の多くの柑橘類と同じように、秋〜初春が収穫時期となるレモン。
特に10〜12月はいわゆる「走り(旬のはじめ)」の時期で、珍しい国産のグリーンレモンが出回るタイミングでもあるのです。
今回はその国産レモンを使った果実酒の噺。
今年はコロナウィルスの影響でおうち時間が増え、梅雨時に梅酒を仕込んだという方も多いのではないでしょうか。
実は同じ要領でレモンを漬け込むと、抜群に美味しいレモンの果実酒が出来上がるんです。

※今回の酒噺では、前回(10/21の京檸檬プロジェクト)の記事で紹介した「京檸檬」も使用しています。皆さんもぜひ、スーパーや八百屋などに出回る「グリーンレモン」を探してお試しください!

レモンの果実酒の作り方

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レモンの果実酒の作り方はとても簡単。
よく水洗いして水気を拭いたレモンの皮を厚めにむき、2〜4つの輪切りにします。
このレモンを、広口の瓶に入れ、砂糖と先ほど切ったレモンの皮を入れて、その上から“35°ホワイトタカラ「果実酒の季節」”を注いで漬け込めば出来上がり。通常は1ヶ月ほど冷暗所で寝かせたら飲み頃です。
漬け込み後、入れた果皮は1週間、果実は3ヶ月くらいで瓶から引き上げ、瓶の中に残らないようにこしておくと、お酒が濁らず美味しく保存できます。
レモンサワーやホットレモン酒、紅茶に入れると、風味豊かなレモンの美味しさが引き立ち、思わずぐいぐいと飲んでしまいたくなるのですが、忍耐力と根気のある方は1年ほど熟成させるのもオススメ。酸味が和らぎ、味がまろやかになった絶品なレモンの果実酒が完成します。
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分量は、ホワイトタカラ1.8リットルに対して、レモンは850g(およそ7個分)、砂糖200〜300g(量はお好みで調整)が適量です。漬け込むレモンの皮は、苦みが出過ぎないよう切ったレモンの半分程度の量にするとよいでしょう。
また、美味しく安全に作るために漬け込む瓶は清潔なものを用意し、熱湯消毒してから使うようにしてください。

この時期しか味わえない!グリーンレモンの魅力

今回酒噺では、通常のレモンに加え、京檸檬プロジェクトで作られた京都産のグリーンレモンも果実酒として漬け込みました。
私たちが普段よく見かける黄色いレモンは完熟したもので、グリーンレモンは未熟な青いうちに収穫したもの…なのですが、実は外国のレモンの産地で収穫されるレモンの多くはもともとグリーンレモンの段階で収穫され、日本へ輸出されるまでに、追熟されて黄色くなることが多いのです。

つまり、外国産のグリーンレモンが日本に出回ることは極めて少なく、店頭でグリーンレモンを見かけたら、それは国産の可能性が高いということ。
グリーンレモンの特徴は、採れたて果実のもつ瑞々しい香りとキレの良い酸味。
特にその果皮からは、青く、鮮烈でほのかに甘さを感じる香りがほとばしります。黄色いレモンの熟した芳醇な香りとは対照的なこのフレッシュさは、グリーンレモンならではです。
皮を一緒に漬け込んだ果実酒にすると、違いは明らか。グリーンレモンのお酒からは、酸味だけではない、若葉のような香りが立ち上り、鼻へと抜けていくのです。
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グリーンレモンが市場に出回るのは、レモンが黄色く色づくまでの10~12月のわずかな期間。普段とはちょっと違うレモンサワーやレモンの果実酒を楽しみたいという方は、この時期を逃さないようにご注意を!

レモンの果実酒の美味しい飲み方&アレンジレシピ

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できあがったレモンの果実酒の一番簡単な楽しみ方は、何と言ってもレモンサワー。
漬け込んで素材が一体となったその風味は、レモン果汁に焼酎と炭酸を注ぐのとは一味違うもの。レモンとホワイトタカラと砂糖だけの、シンプルで余計なものが一切入っていないレモンサワーを楽しめるのは、自家製だからこその贅沢です。レモンの香りをプラスするのであれば、仕上げに“追いカットレモン”を入れるのもオススメです。

レモンの果実酒のお供には、レモンの果実酒をドレッシングに活用した「キノコとかいわれのサラダ」はいかがでしょうか。
さっと茹でたシメジとエノキにカイワレ大根を加えドレッシングを和えてできあがりです。
味付けは、醤油とお酢とレモンの果実酒というシンプルなものなので、お好みで七味などを足しても美味しいですよ。

詳しいレシピは『ホワイトタカラ果実酒クッキング「キノコとかいわれのサラダ」』で紹介しています。

ちょっと寒い日には、紅茶割りで

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これからの寒い時期は、温かいお酒がほしくなるもの。
レモンサワーではちょっと寒いというときは、レモンの果実酒に熱い紅茶を注いで、ふうふうとしながらいただくのも乙なもの。
寒い日の午後に、日向ぼっこをしながら飲みたい、体だけでなく心からポカポカと暖かくなる美味しさです。
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ちなみに、この紅茶割り、アイスにしても実に美味しいんです。
紅茶の渋みが果実酒の甘さを抑えて、酸味の輪郭をしっかり浮き立たせてくれます。よく冷やした紅茶か、たっぷりと氷の入ったグラスにこれまたたっぷりの果実酒と熱い紅茶を注いでいただきます。
こちらはちょっと汗ばむくらいの陽気に最適です。ただ喉越しが良すぎて、ついつい飲みすぎてしまうのでご注意を。

旬に出会えることの喜び、確かめてみませんか?

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一年中出回っているレモンですが、秋から冬にかけての時期には、グリーンレモンといういつもとは違う一面を見せてくれます。
もちろん、12月ごろに出回る旬真っ盛りのレモンも、3〜4月の「名残」と呼ばれる旬の終わり頃のレモンも、それぞれに特徴ある味わいを持っています。
いつも、レモン果汁や輸入のレモンを使ってお酒を楽しんでいるという方、この機会にぜひ、旬のレモンで美味しい果実酒を作ってみませんか?
▽果実酒に使用したお酒
35°ホワイトタカラ「果実酒の季節」

▽グリーンレモンが登場した「京檸檬プロジェクト」の記事はこちら
京都に生まれる新しいブランドレモン「京檸檬プロジェクト」の噺

▽ホワイトタカラの活用法をご紹介した記事はこちら
ホワイトリカーで作る“コーヒー焼酎”の噺
   

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