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夏の風物詩・納涼床の噺
2019,8,9 更新
京都の夏の風物詩といえば、鴨川で見られる「納涼床」。三方を山に囲まれた盆地にある京都の夏は、ご存知の通りうだるような暑さが続きます。そんな暑さをひと時忘れさせてくれるのがこの納涼床。鴨川の右岸にずらりと並んだ床で、料理やお酒を楽しむ方の姿はいかにも涼しげです。今回はそんな納涼床を設ける店舗の中から、リーズナブルに本格的な京都の豆腐を楽しめることで人気の「豆水楼」にお伺いしました。
京都の路地裏にある豆腐の名店へ
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大正時代に建てられ築130年を数えるこの堂々とした建物が「豆水楼」です。
「当店は平成4年に創業したのですが、オープンにあたり私の師匠が、“京都らしい風情を感じながら本当に美味しい豆腐料理を楽しんでいただきたい”と、この建築物を選びました」そう語るのは、本店店長の本田福良(ほんだ・ふくよし)さん。
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京都の豆腐料理店としてのこだわり
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鴨川の流れを眺めながら楽しむ豆腐のフルコース
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前菜から始まり、向付、椀物、冷鉢、焼物、蒸物、揚物、酢物にご飯と水物まで多彩に揃う、本格的な豆腐懐石です。
川風を感じながら待つことしばし、お料理が川床のテーブルへと運ばれてきました。
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食前酒は、スパークリング清酒の「澪」を。少し甘めの味わいと炭酸が食欲を心地よく刺激してくれます。
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そして名物のおぼろ豆腐の登場です。
京都の夏らしい鱧落としや、青ゆずを散らした蓮根豆腐など、夏を感じさせてくれるお料理はいずれも、懐石らしい真っ当な味わい。おぼろ豆腐は、プルプルと柔らかいのに口に入れた瞬間、濃厚で甘い大豆の香りが広がります。
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合わせるお酒は、香り高い「寶CRAFT」チューハイの<京都ゆず>をチョイス。
焼き物は鮎の腹に具材を混ぜ込んだ豆腐を詰めた、鮎けんちん豆腐と生麩田楽。蒸し物は、ふかひれ豆腐のみたらし餡かけ、揚げ物はもぎ茄子とトウモロコシの天ぷら。濃厚な味の餡や天ぷらで少し重くなった口を、さっぱりとさせてくれるのが酢の物の海そうめんのゼリー寄せと汲み上げ湯葉。
様々に姿を変えて登場する豆腐料理の数々ですが、そのいずれもが豆水楼のオリジナル。奇をてらわず和食の流儀に忠実でありながらも、目や鼻・口を驚かせてくれるこのアイデア・技術に唸らされます。
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白いご飯も結構ですが、夏の暑い日はさらっといただけるお茶漬けがぴったり。
しぐれ煮の甘辛く素朴な味わいが、控えめなだしの香りとよく合います。
豆腐懐石で川床デビューしてみませんか?
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まだまだ残暑の続くこれからの季節、鴨川のせせらぎを聞きながら、お料理とお酒を楽しむというのもなかなか乙なものです。
豆水楼では、豆腐懐石のコースの他にも、川床限定のリーズナブルなランチなども用意されていますので、初めて川床に挑戦するという方にもぴったり。この機会に皆さんも、川床デビューしてみませんか?
<取材協力>
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営業時間:11:30~15:00、17:00~22:00
(日曜、祝日11:45~15:00、17:00~21:30)
※納涼床のランチは5月と9月のみ。
定休日:不定休(川床の期間中は無休)
住所:京都府京都市中京区木屋町通三条上ル 上大阪町517-3
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